Kazimierz Rajnerowicz

We live in a time of major technological changes.
The fear of artificial intelligence is perfectly legitimate. The acceptance of said technology by different demographic groups is also very thought-provoking. AI fears are most pronounced among the well-educated and women. Technology may once again prove to be a factor that deepens social divisions.
For now, the presentation of the new robot created by Tesla and Elon Musk was only a publicity stunt. It was a man in a costume. Almost no one fears revenge-seeking, Terminator-style AI robots invading their homes.
But—
For a substantial part of society, the AI revolution could mean changing jobs or their lifestyles. The expected disruptions to the job market, education, or transportation should be our major concerns. Before things get out of hand.

ICHI.PRO

自然の普遍的な法則の1つは、エネルギー消費の最小率の法則です。たとえば、ポイントAから放出される光は、ポイントBに到達するために、無限の数のルートの中で最もエネルギーを必要としないパスを選択します。これは、多くの場合、最速でもあります。
ポイントAとポイントBが空中にある場合、光はABラインに従います。これは、ABラインが、最小限のエネルギー消費で、ライトがポイントBにできるだけ早く到達する方法であるためです。点Aが空中にあり、点Bが水中にある場合、光はある点で屈折してAからBに移動します。これは、光が空中で速く進み、水中で遅くなるためです。そのため、光は可能な限り空中に留まりたいと考えています。
自然のこの最小のエネルギー消費法則は、しばしば物理学で遭遇します。私たちの美的知覚は、自然とその法則に由来します(他にどこにあるのでしょうか?!)。エネルギー消費が最小の法則は、美学にも適用されます。私たちはしばしばシンプルさに美しさを見出します。
文学、絵画、建築、数学では、どこにいても、不必要な混乱は楽しいものではありません。それは私たちを疲れさせるだけです。シンプルさは私たちの感覚にとって「楽しい」呪文であり、より効果的です。

湯川秀樹

たとえばプラトン、アリストテレス、あるいはもっと古くピタゴラスは、そこにあるものそのものに、自然物あるいは自然界のもう少し細かいものでもいいんでありましてとにかく、ものそのもの、あるいは現象というようなもの自身に、何かある完全なもの、単純なもの、美しいものを求めたわけでありまして、しかし近代の科学は、そういうことではなかなか発見できない。そこには非常に多様性がある。しかし、最高度の規則性がそこに表われているかどうかわからない。完全なものとはいえないかも知れない。円いものだけでなしにゆがんだものもある。直線運動だけではなしに曲った運動もあるだろう、楕円運動もあるだろう、もっと複雑な運動もあるだろう。しかし単純な一様性、単純性というものは、ものの間のいろいろな関係、そういうところに法則の単純性がある。あるいはその法則がどういう立場からみても同じ法則である、法則の形が変らぬ、そういうところに科学者の美意識を満足させる対象を見つけ出す、そういう方向へ進んでいったのだ、そういうふうに一口でいうことができると思います。
科学者の美意識(講演要旨)by 湯川秀樹(PDFファイル)

中村量空

ピュタゴラス以来、科学は単純性を志向し、単純化、モデル化によって基礎科学を形成する重要な諸法則が発見された。しかし生命体や生態系、環境や社会などの複雑系は単純系の集合ではなく、不確定なゆらぎを経て自己組織化し、変異しつつ発展するシステムである。物質科学で見出された単純な原理に基づいてこれを解明することができるか。

**

複雑系科学が対象とするのは、進化する生物のように、不確定なゆらぎを経て自己組織化し、変異しながら発展してゆくシステム(系)である。このシステムの複雑さは、物質系や機械論的なシステムとは異なり、部分的な相互作用とシステム全体の変異が相互に影響を及ぼしあうという連結構造に起因している。

立花隆

 人工システムは、自然のシステムと比べると、驚くほど単純である。単純であることをもってよしとする風潮が人間の間に見られるのは、人間の思考能力の限界の低さを示すものであって、別にそれが本質的によいからなのではない。もっとも、そう誤解している人が多いというのも不幸な事実である。
 ニューヨーク大停電はなぜ起こったか。配電のチャネルが単純すぎたからである。
 少ないチャネルで、単純なシステムを作ることにも、それなりの利益がある。効率をあげやすいことである。
 たとえば、人間の食物獲得のためのシステムを考えてみる。狩猟採集時代には、自然が配置した生物群集の中から、食べられるものを選びとるという手間をかけなければならなかった。それには驚くほどの労力が必要で、他のすべての動物たちのように生活時間のほとんどすべてを、食物獲得のために費やさねばならなかった。食物獲得のむずかしさが人間の繁殖を押え、狩猟採集時代の地球上の総人口は、500万人程度でしかなかったと推定されている。
 農耕と牧畜の発明は、特殊な場所を設定して人間に可食の生物群集をそこに集めて管理するという発想からきている。人間の可食性によって、作物と雑草、野獣と家畜とを区別し、その片方のみで構成される人為的な生物群集を作ったのが田畑であり、牧場である。
 農耕牧畜の開始によって、食物獲得に関しては驚くほど効率がよくなった。この二つの技術を人類がわが物とすることによって、総人口は500万から8600万にふくれあがったのである。そして、食物獲得のために費やしていた時間が少なくなったおかげで余暇が生まれ、余暇から文化と文明が生まれ、文化と文明はさらに効率よいシステムづくりをめざし……という“悪循環”が、効率至上主義の現代文明を生み出したといえる。

Sabine Hossenfelder

To find the way forward in the foundations of physics, we need results, not null-results. When testing new hypotheses takes decades of construction time and billions of dollars, we have to be careful what to invest in. Experiments have become too costly to rely on serendipitous discoveries. Beauty-based methods have historically not worked. They still don’t work. It’s time that physicists take note.

Nima Arkani-Hamed

The traditional formulation of quantum field theory—encoded in its very name—is built on the two pillars of locality and unitarity. The standard apparatus of Lagrangians and path integrals allows us to make these two fundamental principles manifest. This approach, however, requires the introduction of a large amount of unphysical redundancy in our description of physical processes. Even for the simplest case of scalar field theories, there is the freedom to perform field redefinitions. Starting with massless particles of spin 1 or higher, we are forced to introduce even larger, gauge redundancies.

Katie Mack, Dennis Pamlin and Stuart Armstrong

Five of the cosmos’s possible finales(宇宙の終わり、5つのシナリオ)
 Katie Mack

  • Big Crunch(ビッグクランチ): 急激な収縮を起こし潰れて終わる
  • Heat Death(熱的死): 膨張の末に、あらゆる活動が停止する
  • Big Rip(ビッグリップ): ファントムエネルギーによって急膨張しズタズタに引き裂かれる
  • Vacuum Decay(真空崩壊): 「真空の泡」に包まれて完全消滅する突然死
  • Bounce(バウンス): 「特異点」で跳ね返り、収縮と膨張を何度も繰り返す

12 Risks that threaten human civilisation(人類滅亡、12のシナリオ)
 Dennis Pamlin and Stuart Armstrong

  • Extreme Climate Change(極端な気候変化): 地球温暖化などが引き起こす飢餓・社会崩壊
  • Nuclear War(核戦争): 突発的に起こる核戦争
  • Ecological Catastrophe(生態系の崩壊): 環境汚染などによる生物種の絶滅
  • Global Pandemic(世界規模のパンデミック): 感染症の大流行
  • Global System Collapse(国際的なシステムの崩壊): 経済危機や貧富の差の拡大による混乱
  • Major Asteroid Impact(巨大隕石の衝突): 地球全体の寒冷化や生態系の破壊
  • Super-volcano(大規模な火山噴火): 塵による日光遮断と寒冷化
  • Synthetic Biology(合成生物学): 人工的な病原体の生成
  • Nanotechnology(ナノテクノロジー): 小型核兵器の開発への転用
  • Artificial Intelligence(人工知能): 制御不可能になった人工知能
  • Unknown Consequences(未知の可能性): 人類を不妊にする超汚染物質の出現、ブラックホールによる地球の消滅、人類を超える知的生物の出現、エイリアンの来訪、etc.
  • Future Bad Global Governance(問題の世界的影響): 問題の世界的拡散と悪化

International Centre for Earth Simulation (ICES)

Transform curious young minds into engaged environmenal citizens
The waves of change begin with a ripple. iCREST is an international effort to start those ripples, through hands-on, active learning programs that bring young people together to address complex problems in their communities. Working collaboratively with others, youth learn the value of their own expertise and come to understand the contributions they can make to a greater community effort to build socially and environmentally resilient communities that safeguard Earth’s increasing challenged life support system.

iCREST teaches young people four major skill sets:

  1. Literacy in sustainability and community resilience
  2. Modeling, simulation, data analysis, and data visualization
  3. Storytelling to effectively present problems and solutions
  4. Community advocacy to drive meaningful change

高瀬隼子

 注文する順番になって、郁也がコーヒーを二杯とオレンジジュースを頼んだ。
「オレンジジュース?」
 と口に出して聞きながら、もしかして、と頭をよぎる。多分わたしが腑に落ちた顔をしたんだろう。郁也は追いつめられたような顔をして、
「ミナシロさんが、妊娠していて」
 と言った。表情とは裏腹に、声は妙に淡々としていた。

ナショナル ジオグラフィック

誕生から137億年の宇宙はあと50億年ほどで終わりを迎えるという。
誕生から45億7000万年ほど経過した太陽も、約50億年後に寿命を迎えると考えられている。その頃には太陽は中心核の燃料を失い、外層のガスを放出し始める。膨張した太陽は赤色巨星と化し、最終的に惑星状星雲となって一生を終えるのだ。
このときに地球がどうなるのか不明だが、太陽の死後も地球上に生命が存在できると考える科学者はほとんどいない。

Katie Mack

Many other physicists get a little blasé about the vastness of the cosmos and forces too powerful to comprehend. You can reduce it all to mathematics, tweak some equations, and get on with your day. But the shock and vertigo of the recognition of the fragility of everything, and my own powerlessness in it, has left its mark on me. There’s something about taking the opportunity to wade into that cosmic perspective that is both terrifying and hopeful, like holding a newborn infant and feeling the delicate balance of the tenuousness of life and the potential for not-yet-imagined greatness. It is said that astronauts returning from space carry with them a changed perspective on the world, the “overview effect,” in which, having seen the Earth from above, they can fully perceive how fragile our little oasis is and how unified we ought to be as a species, as perhaps the only thinking beings in the cosmos.

Robert Frost

Some say the world will end in fire,
Some say in ice.
From what I’ve tasted of desire
I hold with those who favor fire.
But if it had to perish twice,
I think I know enough of hate
To say that for destruction ice
Is also great
And would suffice.

村田沙耶香

家族には話していないが、私は魔法少女だ。小学校に入った年に駅前のスーパーでピュートと出会った。ピュートはぬいぐるみ売り場の端っこで捨てられそうになっていたのを、私がお年玉で買ってあげた。家に連れて帰ると、ピュートは私に魔法少女になってほしいといい、変身道具を渡してくれた。ポハピピンポボピア星からやってきたピュートは、地球に危機が訪れていることを察知し、その星の魔法警察の任務をうけて地球にやってきたのだ。それ以来、私は魔法少女として地球を守っている。

Wikipedia

In mathematics and applied mathematics, perturbation theory comprises methods for finding an approximate solution to a problem, by starting from the exact solution of a related, simpler problem. A critical feature of the technique is a middle step that breaks the problem into “solvable” and “perturbative” parts. In perturbation theory, the solution is expressed as a power series in a small parameter ε. The first term is the known solution to the solvable problem. Successive terms in the series at higher powers of ε usually become smaller. An approximate ‘perturbation solution’ is obtained by truncating the series, usually by keeping only the first two terms, the solution to the known problem and the ‘first order’ perturbation correction.

福嶋健二

場の量子論における「真空」とは決して空っぽの状態ではない。クォークやグルーオンから見た空っぽの真空を摂動的真空ハドロンから見た空っぽの真空を QCD 真空と、慣例的に呼び分けている。ハドロンはすでにクォークとグルーオンの非摂動的な状態だから、QCD 真空はハドロンをハドロンのまま安定化するような機構を内在していなければならない。このような機構の帰結として、物質の質量の 98 % が自然と導かれるのである。ハドロンの安定性はカラー閉じ込め、質量の起源はカイラル対称性の自発的破れとそれぞれ密接に関係している。こうした非摂動的な QCD 真空構造の面白いところは、もしも QCD が正しく解けさえすれば勝手に出てくるはずのもの、だというところである。格子 QCD シミュレーションによる数値的な証拠により、QCD 物理の専門家の多くは、カラー閉じ込めとカイラル対称性の自発的破れについて、すでに本質的な部分は理解したと思っている。しかしそもそも「理解する」とは一体どういうことなのか? 数値的に計算できるようになればよいのか、それとも重要な自由度を抽出して簡単な描像を打ち出すべきなのか、それとも厳密な不等式で制限をかけていくことなのか。人によって「理解」の解釈が違っているからこそ、QCD 物理のアプローチは多岐にわたり、QCD 物理の専門家の間でさえ、ときに苛烈な舌戦を余儀なくされる。このような謂わば形而上学的な議論にも果敢に立ち向かうのが、QCD 物理の魅力だと言えはしないだろうか。

文远知行(WeRide)


In-house built HD maps covering thousands of kilometers in multiple cities, with centimeter-level accuracy, detailed 3D geometric structures, as well as rich semantic information including lane, traffic control information, etc.
Precise, real-time localization powered by multiple sensors including LiDAR, camera, GNSS and INS, enabling our AD vehicles to drive through tunnels of more than 1 kilometer long under challenging weather such as heavy rainfall.

渡邉優

グアンタナモ湾は、キューバ島の南東部、首都ハバナから約九二〇キロメートルに位置し、キューバ島と東隣のエスパニョラ島を隔てるウィンドワード海峡そして南のジャマイカを分かつコロンブス海峡を睨む、カリブ海海上交通上の要衝である。
コロンブスによる「発見」の後、グアンタナモを含むキューバ島全体がスペインの植民地となったが、十八世紀には英国が武力でグアンタナモを奪わんと試み、米西戦争開始直後の一八九八年六月にアメリカがグアンタナモに兵を進めた。これ以降、アメリカがカリブ海及びパナマ海峡に至るまでの海域に対する制海権を維持することが可能となった。

C. JoyBell C.

There are people who are generic. They make generic responses and they expect generic answers. They live inside a box and they think people who don’t fit into their box are weird. But I’ll tell you what, generic people are the weird people. They are like genetically-manipulated plants growing inside a laboratory, like indistinguishable faces, like droids. Like ignorance.

Mandy Hale

You’ll learn, as you get older, that rules are made to be broken. Be bold enough to live life on your terms, and never, ever apologize for it. Go against the grain, refuse to conform, take the road less traveled instead of the well-beaten path. Laugh in the face of adversity, and leap before you look. Dance as though EVERYBODY is watching. March to the beat of your own drummer. And stubbornly refuse to fit in.

綿矢りさ

… どうしてそんなに薄まりたがるんだろう。同じ溶液に浸かってぐったり安心して、他人と飽和することは、そんなに心地よいもんなんだろうか。
私は、余り物も嫌だけど、グループはもっと嫌だ。できた瞬間から繕わなければいけない、不毛なものだから。 …

CERN

… the LHCb experiment at CERN announced new results which, if confirmed, would suggest hints of a violation of the Standard Model of particle physics. The results focus on the potential violation of lepton flavour universality …

J. Dove, B. Kerns, R.E. McClellan et al.

The fundamental building blocks of the proton—quarks and gluons—have been known for decades. However, we still have an incomplete theoretical and experimental understanding of how these particles and their dynamics give rise to the quantum bound state of the proton and its physical properties, such as its spin. The two up quarks and the single down quark that comprise the proton in the simplest picture account only for a few per cent of the proton mass, the bulk of which is in the form of quark kinetic and potential energy and gluon energy from the strong force. An essential feature of this force, as described by quantum chromodynamics, is its ability to create matter–antimatter quark pairs inside the proton that exist only for a very short time. Their fleeting existence makes the antimatter quarks within protons difficult to study, but their existence is discernible in reactions in which a matter–antimatter quark pair annihilates. In this picture of quark–antiquark creation by the strong force, the probability distributions as a function of momentum for the presence of up and down antimatter quarks should be nearly identical, given that their masses are very similar and small compared to the mass of the proton. Here we provide evidence from muon pair production measurements that these distributions are considerably different, with more abundant down antimatter quarks than up antimatter quarks over a wide range of momenta. These results are expected to revive interest in several proposed mechanisms for the origin of this antimatter asymmetry in the proton that had been disfavoured by previous results, and point to future measurements that can distinguish between these mechanisms.

日本物理学会

我々の世界は素粒子からできている.
素粒子には「反粒子」という,質量はまったく同じで性質がまったく逆,という相棒が存在する.たとえば最も身近な素粒子である電子には,「陽電子」という反粒子が存在する.粒子と反粒子は電荷などの性質がまったく反対なので,出会うと+と-が打ち消し合って消滅し,エネルギーの塊になってしまう.逆にエネルギーを狭い空間に集中させると,粒子と反粒子の対をつくり出すことができる.
宇宙のはじまりであるビッグバンにおいても,巨大なエネルギーの塊から粒子と反粒子が生み出された.粒子と反粒子は必ず対になってつくられるので,宇宙に粒子が創成されたとき,粒子と反粒子,すなわち物質と反物質は厳密に同じ分量だけつくられた.だが現在の宇宙には,見わたすかぎり物質しかない.反物質はいったいどこに消えたのだろう?

土井隆義

近年の相対的貧困率に目を向けてみると、男性の場合、高齢層ではやや改善が見られるのに対し、若年層では逆に悪化している。女性の場合、男性ほど極端ではないものの、それでもやはり若年層で悪化している。
その貧困の要因の一つといえる失業も、その多寡は若年層になるほど学歴による差異が大きくなっている。またその学歴は幼少期からの家庭環境に左右され、さらにその家庭環境には教育に投資できる親の経済力が反映している。事実、全国一斉学力テストの平均点は親の年収と相関しており、子ども自身による勉強時間との相関度よりも強い。
このような状況を反映して、いまの日本には「努力しても報われない」と諦観を抱く若者たちが増えている。にもかかわらず、その状況に対して彼らは不満を覚えなくなっている。

加藤嘉一

 共同富裕――。
 最近、中国で話題になっている概念である。マルクス主義や社会主義体制を堅持してきた中国共産党、そしてそんな党による領導下で暮らしてきた中国人民にとって、決して新しいものではないが、習近平新時代という文脈の中で議論されると、物議を醸し、さまざまな攻防が繰り広げられる。
 各種報道にも見られるように、習近平総書記が党中央の重要政治会議で「共同富裕」を掲げたことで、IT、教育、イノベーション企業など、規制強化の対象となっている業界の大手が続々とこの分野への資金投入を行っているのだ。収益を最大化し、株主へ還元することで経済成長へ貢献する営利企業が、格差是正や貧困撲滅を掲げる政権側の意思や方針に振り回されることで、企業経営が悪影響を受け、市場としての中国の魅力が削がれるリスクをはらんでいる。

加藤竹彦

古川古松軒の『西遊雑記』では、一対一の約束を武蔵之助が破って門人数人を連れて舟島に渡ったのを見た浦人たちが「岸龍」をとどめたが、「武士が約束を破るは恥辱」とこれに一人で挑む。しかし武蔵には4人の門人が加勢していて、ついに岩龍は討たれてしまう。浦人たちは岩龍の義心に感じてこの舟島に墓を作り冥福を祈り、それ以来ここを「岩龍島」と呼ぶようになった、とある。

刘元春

在收入分配里,对于高收入人群收入的适度节制,或者说使他们的一些收入能够用于中低收入阶层的收入增长,这是一个最直接并且效果最为充分的选择。
通过这种途径,能够促进社会和谐,使大量的高收入人群按照社会公益、社会公德、社会和谐等道德伦理体系来行动,从而形成一个良性循环。同时,它又符合自愿原则、公平正义原则,不会在强制性的再分配过程中,伤害一些高收入人群和资本利得者的积极性。对于共同富裕而言,这是一种很好的途径,也是人类发展的文明方向。
就社会激励体系而言,除了非正式的道德体系、伦理体系外,还有一个很重要的就是政府的税收体系,这是一大关键。它激励富人从事社会公益事业。
大家注意到,三次分配概念再度提出,并且上升到国家战略体系层面,这就意味着下一步围绕慈善事业,国家要完善相应的激励体系、保障体系及立法机制。这个激励体系必然包括捐赠涉及的一系列税收政策。目前我们很多企业的捐赠是免交企业所得税的,基本上是捐多少就免多少。当然,国家还会有一些更细致、更具体的监管举措,比如审核资金来源,就会看是否符合慈善标准、慈善法。

高口康太

殺富済貧」(金持ちを殺して貧民を救う)が始まったのか? 中国の富裕層に恐怖が広がっている。
習近平総書記は、8月17日に開催された中国共産党中央財経員会第10回会議で、「共同富裕」を新たなテーマとして打ち出した。特に注目されているキーワードが「三次分配」だ。市場経済による一次分配で生まれた格差を、税や社会福祉による再分配(二次分配)で是正する……というのは一般的な理論だが、なんとその先に三次分配という聞き慣れぬ手法があるという。

賀茂美則

「日本は二重国籍を認めていない」とはよく聞く言葉だが、実はこれ、100%正しいとは言えない。米国やカナダなど、その国で生まれれば例外なく国籍を与えられる「国籍出生地主義」をとる国で生まれた日本人に対して、日本政府は二重国籍を事実上容認している。多くの人が誤解しているが、22歳(2022年4月からは20歳)になったらどちらかの国籍を選択する義務がある、というのは建前で、私の知る限り、大多数は選択していない。その場合も、日本政府は日本国籍を選択したとみなし、もう一つの国籍は「放棄しようと努力している」と解釈する。これでは、二重国籍を容認していると言われても仕方がないだろう。最近ではテニスの大坂なおみ、しばらく前には歌手の宇多田ヒカルの国籍選択が話題になったが、全世界では何万、何十万人の「合法的に外国の国籍を持つ日本人」が存在するのだ。
日本政府が、「出生による多重国籍」を認めているのは「自分で選択したわけではないから」であり、外国人と結婚してその国に住む場合、国籍が自動的に与えられるようなケースも、「自分の意思ではない」ので、二重国籍が認められる。
問題は「自分の意思で」外国籍を取得した日本人である。法律によれば、その時点で日本国籍は失われ、当該人物は日本政府に「国籍離脱届」を提出しなければならない。この届けを提出せずに、日本のパスポートを使用すれば「旅券法違反」となる。

ハフポスト日本版

中国当局は8月27日、芸能人やグループなどの人気ランキングの禁止を含めた「通知」を発表した。芸能人などにファンがお金を払って応援する「ファン経済」を行きすぎたものとして規制するとしている。
発表したのは、中国国家インターネット情報弁公室。行きすぎた「ファン経済」への規制をより一層強化するとして、10の施策を挙げている。
芸能人やグループの人気ランキングを禁止した。音楽や映画などのランキングは残しても良いが、芸能人の名前などを含めてはいけないとした。
また、いわゆる「推し(特に応援している対象)」のランキングを上げさせるために、ファンを消費行動へ誘導する措置なども禁じた。
そのほかにも、芸能人などが関わる商品で、ファンの「貢献値」などを示すことでさらなる購買を促したり、金銭で「投票権」を買わせたりするような手法も廃止させる。ファン同士の誹謗中傷についても、プラットフォーム側に管理責任を求めた。

下條信輔

私たちの生きる環境は次のように変化している。
 1)監視の輪は狭まり、追跡から逃れられない
 2)しかも私たちは自分から痕跡を差し出している
 3)世の中から、謎やスリルなどの感興が丸ごと減っていく

COVID-19でリモート入試が問題になった。つまり不正監視が難しい。リモートになりデジタルになって、かえって隠れられる、という逆の側面を示している。ネット上の犯罪も、トラックダウンするのが難しく、イタチごっこの様相を呈している。またちょっと次元がちがうが、デジタル技術で時間オーダーが変わり、別の種類のスリリングな局面を作り出している。たとえば証券市場の「時間高速機」は、ナノセカンドで株価の変化に対応し、億の単位の利潤を奪い合っている。ただこうしたナノセカンドの競争(ついでに言えばギガレベルの瞬時の検索も)は、私たちの預かり知らない所で行われ、生活感覚としてはむしろ、管理され平穏で無知なままだ。
「何が可視化され、何がブラックボックスに隠れるか」その構造自体が、変動を起こしている。全貌はまだ見えない。情報自体が実体化して振り回される反面、中身や原因はブラックボックス化する(たとえば銀行のシステム障害など)。このパラドクシカルな両面があって、共に新しい。そういう監視・追跡社会に、私たちの脳と体はついていけるのか?

人類は、個人の幸福のために進化してきたわけではない。
(ユアル・ノヴァル・ハラリ 『サピエンス全史』)

Yuval Noah Harari

Money, social status, plastic surgery, beautiful houses, powerful positions – none of these will bring you happiness. Lasting happiness comes only from serotonin, dopamine and oxytocin.

The romantic contrast between modern industry that “destroys nature” and our ancestors who “lived in harmony with nature” is groundless.

As far as we can tell from a purely scientific viewpoint, human life has absolutely no meaning. Humans are the outcome of blind evolutionary processes that operate without goal or purpose. Our actions are not part of some divine cosmic plan, and if planet earth were to blow up tomorrow morning, the universe would probably keep going about its business as usual. As far as we can tell at this point, human subjectivity would not be missed. Hence any meaning that people inscribe to their lives is just a delusion.

杉浦由美子

 なぜ、今までメディアは彼(小泉進次郎)への批判を遠慮してきたか。それは彼が人気者だったからだ。その人気を支えるのは女性層である。彼女たちは小泉進次郎を「進さま」と呼んでいた。進さまファンを自称する女性と話していて、こう訊かれたことがある。
「リベラルと保守ってどう違うんですか? 自民党はどっち?」
 この時、池上彰はすごいと思った。急にこの質問をされて、分かりやすく説明するのは難しい。
 そして、こういう「リベラルと保守ってどう違うの? 自民党はどっち?」と疑問を持つ女性層は決して政治に興味がないわけでも、意識が低いわけでもない。選挙には必ずいく。それが国民の責任だと思っている。反対に、新聞や週刊誌の政治経済の記事に目を通し、情報を持っている人たちは「どの政党も候補者もダメだ」と絶望していき、投票を放棄し出す。
 どちらを味方につけた方が選挙に勝てるかといえば前者である。進次郎氏はこの「情報をもってないが、意識は高く選挙には行く」層をつかんできた。そして、この層はマジョリティであり、政治家だけではなく、メディアも無視できない。彼女たちが拒否する情報は報道できなかった。

夢はかなわない

うまくいった人たちが
 あきらめなければ夢はかなう
と 口を揃える
でも実際には 夢はかなわない

メンターと称する人たちが
 がんばっていれば いつか報われる
という
でも実際には 努力は報われない

画面のなかの歌手が
 最後は必ず正義が勝つ
と歌う
でも画面の外では 正義が勝つことはない

幻想に惑わされた人たちが
夢を追いかけ
夢の蟻地獄にはまる
努力をする
正義を信じる

幻想をふりまく人たちは
現実を楽しむのに忙しく
夢を追いかけたりはしない
努力もしない
正義をふりかざしたりもしない

騙すのはいけない
でも 騙されるのはもっといけない

今道友信

幼児が水墨画に惹かれるということがあろうか。それは現代の普通の都市生活者の家庭ではまず考えられないことである。一木一草が天地の生命の象徴であるということを理解し、しかも、日常の体験によって、緑の色などは四六時中のわずか日の光の射しているときだけの色のすぎない仮象の状態であるということを十分に理解し、物の真相はけっして現象の再現では捉えられないというようなことも理解しうるほどに逞しく成長した知性が十分深く働き出したときに、人ははじめて、華美な色彩を持たない、そしてまたわずか一葉の竹の葉しか書かれていないような水墨画においてこそ、本質の世界が拓かれるのを感じ、天地にあまねく悠久の生命を看取し、人間の一生の短さと大自然の永遠の躍動を体得するにいたる。こういう心構えが知性的にできあがっていなければ、水墨画の鑑賞をすることは出来ない。

逃げる

逃げる

どんな大きなものからも
逃げる

逃げきれないと思っても
逃げる

前が見えなくても
逃げる

希望がなくても
逃げる

生きている

**

休む

暖かいものに触れ
休む

守られている感じがして
休む

受け入れられている気がして
休む

希望が出てきて
休む

そして 死ぬ

夢を見る

朝のひかりのなかで
僕には 夢を見る資格がない
と 気づく

遠くから声が聞こえてくる
 資格なんていらない
 夢は見るものではない

 夢は生きるものだ
 夢を生きればいい
 ただ生きればいい

ふと前を見ると
朝のひかりは消え
風が吹いている

夢はどこかに
飛んで行ってしまった
なんの夢
どんな夢

君と夢を見る
君を夢見る

幸せを知る

逃げ続けた後で
逃げないでいい幸せを
知る

拒まれ続けた後で
受け入れられる幸せを
知る

逃げるのも
拒まれるのも
嫌だけれど

嫌なことがなければ
幸せを知ることは
ない

The New Yorker

米国が膨大な資金と軍事力を投じたにもかかわらず、アフガニスタンの民主化は遅々として進まず、むしろ状況が悪化しているのはなぜなのだろうか?
米政府はこれまで約8000億ドル(約80兆円)の予算をアフガニスタンにおける軍事活動に費やしている。そのうち、約1130億ドル(約11兆3000億円)が復興活動に充てられたが、これは第2次大戦後の欧州でマーシャル・プランに使われた額を超えているという。
戦争が始まった時点で、アフガニスタンの1人当たりGDPは120ドルほどだった。それゆえに米軍の司令官デヴィッド・ペトレイアスは、アフガニスタン戦略に資金をつぎ込むことをこう奨励した。
「武器の一つとして金を用いる。金は防御手段となりうるのだ」
一方、ワシントンの関心事は、死傷者をこれ以上出さないためにアフガニスタンに駐留する米兵の数を減らすことだった。
そのため米軍は、基地のメンテナンスから調理、洗濯、物流、警備までありとあらゆる仕事を現地の人間にまかせていた。2007年以降、米軍基地内には米兵の約3倍のアフガニスタン人が働いているような状況だった。
アフガニスタン人にとっても、米軍相手のビジネスはよい生活の糧だった。なかでも、米軍に物資の調達をまかされていた物流会社はその事業をどんどん拡大していった。
このビジネスによって巨万の富を築いた者もいる。
まだ20代の物流会社のオーナー、ヒクマット・シャードマンだ。
彼は、米軍との契約期間に1億6000万ドル(約160億円)以上も稼いだという。
だが、そんな彼は現在、全財産である7099万605ドル(約80億円)を守るために米連邦裁判所で争っている。
ヒクマットは米軍やアフガンの関連業者に対する贈賄罪で告訴されているが、彼はその罪をかたくなに否定し続けている。だがすでに、この事件に関与した8人の兵士が有罪判決を受けた。

The Economist

It looked like the fall of Saigon in 1975 on fast-forward: an American-backed army melting away, enemy fighters strolling into the presidential palace, desperate crowds mobbing the airport. But the similarities between Afghanistan and South Vietnam were not only superficial. Both states, built to please their American sponsors, had been hollowed out by one of the oldest diseases of governance: corruption.
In Afghanistan, “from your birth certificate to your death certificate and whatever comes in between, somehow you have to bribe,” says Ahmad Shah Katawazai, a former Afghan diplomat. Officials and police routinely demand baksheesh (a “tip”). As the Taliban advanced, the pay-off required for a passport rose to thousands of dollars.

Min Jin Lee

“God controls all things, but we don’t understand his reasons. Sometimes, I don’t like his actions, either. It’s frustrating.”

永野征男

古く人類が狩猟採集生活を営んでいた時代では、一時的な居住地はあるものの、同一の場所で狩猟や採集を繰り返していては獲物などの収穫が減少するため、度々移動を行った。構成人数は少なく、特定の場所への定着もないため、普通この時代の居住地を集落と呼ぶことはない。
農耕が始まると土地に定着し、生産高が増して人口が増えるようになる。最初の集落は現シリアにあるテル・アブ・フレイラと見られる。確認されたうち、最古の集落は紀元前1万1500年頃のもので、人口は200人足らずであり、暮らしは野生種の種子を播いて成長を待つといった農耕の前過程であったとされる。その後、人為選択で野生種を栽培に適したものに変えていき、紀元前1万1000年の集落跡には農耕の痕跡が見つかっている。
村落が交易の中心となることで町が形成され、さらに政治的権力や経済的特権の付与によって都市に発達すると考えられる。
日本には城下町、宿場町、門前町、鳥居前町、鉱山町、商港町、軍港町などがある。

伊藤計劃

大人になればウォッチ・ミーに管理されながら生きていかなければならなくなる。私は私だけのものなのに。

海野十三

「行くか」とミルキ閣下が訊いた。
「行きましょう」とアサリ女史が言下にこたえた。
「ではその扉に突進しよう」
「ええ、それでは」
 どんな目的の下に扉に突進するか、それさえ今は二人にわかっていないようであった。ただ殉国者の意気に燃え、自らかけた号令に服して、ミルキ国最後の二人は鉄扉に向って敢然とぶつかっていった。
 その刹那、二人は黄色い火花に全身を包まれたと感じた。それが最後だった。二人は崖から飛んだように意識を失った――その瞬間にこの部屋は、百年もたった墓場のような静けさに還っていった。

オルダス・ハクスリー

「要するにきみは」とムスタファ・モンドは言った。
「不幸になる権利を要求しているわけだ」
「ああ、それでけっこう」
ジョンは挑むように言った。
「僕は不幸になる権利を要求しているんです」

倉澤治雄

中国政府は全国民14億人を1秒で特定できる監視システムの構築を進めてきた。都市部を中心に配備されている「天網」と農村部で村民が共同運用する「雪亮」だ。6億2800万台の顔認証機能付き監視カメラが配備され、その数は増え続けている。
中国では身分証明書の携帯が義務付けられており、ベースとなるデータはすでに集約されている。ある専門家は「中国は圧倒的にデータ量が多く、ディープラーニングによる精度向上が容易だ」と語る。
「顔認証」と並んで人々の行動に変化をもたらしつつあるのが「信用スコア」だ。いわば人間の格付けシステムで、SNSでの発信履歴、友人関係、購買履歴、ルール違反や犯罪歴などをもとにポイントが決められる。ポイントが高いと融資やデポジットで優遇措置があり、低いと鉄道や航空機のチケットさえ買えない。
学歴や職業などの「身分特質」、支払い能力の「履行能力」、クレジット履歴などの「信用歴史」、交友関係などの「人脈関係」、消費の嗜好を表す「行為偏好」を独自のアルゴリズムで350点から950点の範囲で点数化する。場合によっては男女の交際や結婚相手の判断にも使われるという。
もともと中国では「信用(誠信)」という概念が希薄だ。ネット通販の黎明期には、偽物や不良品を送り付けられるリスクが高かった。このためアリババの「支付宝(アリペイ)」では、買い手の代金を一時的に保管し、受け取った商品に問題がなければ売り手に代金を渡す「第三者決済サービス」を始めた。これによりネット通販の信用度が上がるとともに、銀行を通さない決済が一気に普及したのである。
中国政府も詐欺や脱税、虚偽報告、不正取引などが、社会全体の信用度と国家の競争力を妨げているとして、「社会信用システム」を構築した。「社会信用システム」の適用範囲は「政務誠信(行政の信頼)」「商務誠信(取引の信頼)」「社会誠信(社会の信頼)」「司法公信(司法の信頼)」を中心として、小売り、製造、交通、医療、観光、スポーツ、環境など、社会全体の活動に及ぶ。
「社会信用システム」には借金踏み倒しなどの情報だけでなく、食品や医薬品の安全性、環境汚染などの情報に加えて、地方政府が保有する行政罰、判決情報、納税・社会保険料情報、交通違反情報などが組み込まれる予定だ。「信用」を失墜すると企業は株の発行、税制優遇措置、融資などが受けられなくなるほか、個人は航空機や高速鉄道に乗れなくなるなどのペナルティーが発生、現実にブラックリストに載った500万人以上が搭乗を拒否されたという。
「社会信用システム」により、身分証や戸籍情報、宗教・民族、学歴・職歴、口座情報、納税・保険情報、顔認証を中心とした生体情報、位置・移動情報、SNSを通じた発信履歴や交友関係、購買履歴、通信履歴、閲覧履歴などが紐づくことになり、欧米メディア・研究者による「超監視社会の出現」という「ディストピア論」の根拠となっている。

梶谷懐

「監視社会化」は、人びとのプライバシーが政府や企業に筒抜けになるという負の側面があるとともに、多くの人びとにとっては行政や金融、医療などのサービスがより便利で効率的に受けられる便益も伴っています。この二つを比べて、便益の方が圧倒的に大きいと感じている人が多いので、監視社会化が支持されているのでしょう。
とりわけ金融サービスが典型的な例ですが、中国では取引関係において個人の信用を見極めるのが非常に難しいと思われていました。このような社会では個人情報が一元的に管理され、信用状況の評価を受けられることは、プライバシー侵害の問題を差し引いても経済的便益が上回った、ということだと思います。

気狂いピエロ

自分がピエロだったことに気づく
自分がおかしかったことに気づく
自分が気づかなかったことに気づく
馬鹿だと思う

自分がしてきたことを思う
自分がしなかったことを思う
自分の至らなさを思う
滑稽だと感じる

自分のことを小賢しく感じる
自分のことを狡く感じる
自分のことを小さく感じる
なんてこった

信じる

見ていないことを信じろと言われても
信じることはできない
見ていないことは真実ではない
だって 見ていないのだから

信じている人を疑えと言われても
疑うことはできない
信じている人はいつも真実だ
だって 信じているのだから

急降下

空から急降下して獲物に襲い掛かる
水中を急上昇して獲物をくわえる
生きていくための嘘や殺戮を
否定することはできない

生きるために してはならないことをする
社会の決まりを破り タブーを犯す
生きるために逃げ続ける
ゴールは用意されていない

受け入れてくれる人に出会う
食べものも暖かさも手に入る
でも 出会ったがために 死ぬ
夢の先にあるものは見えない

石井理修

陽子や中性子は、それぞれクォークという素粒子が3つずつ集まってできている。クォーク同士をつなぎとめている力がグルーオン。まるでグルー(糊)のようだということから名付けられた。
陽子や中性子がクォーク3つからできているのは、クォークが3つ集まると安定になるから。このことを、光の3原色(赤、青、緑)がそろうと無色(白色)になることになぞらえて、クォークが従う基本法則を「量子色力学(QCD:Quantum Chromodynamics)」と呼ぶ。QCDは強い相互作用に関連するすべての物理現象を記述する究極の理論として知られている。このQCDを用いると、クォークの性質から出発して、核子やπ中間子の性質を理論的に求めることができる。さらに進めれば、核子間に作用する核力も導き出せるのだ。
QCDは低エネルギー領域で相互作用がどんどん強くなる。このため、核力を始めとする低エネルギーの物理量を、連続空間上で直接計算する有効な方法は今でも知られていない。


陽子や中性子などの核子(左)と核力を求めるための格子QCDの概念図
核子は赤、青、緑の色荷をもつクォーク1個ずつからできている。核子間の核力を求めるには、核子が互いに力を及ぼしあうことのない十分な距離が取れるサイズの箱(空間)を用意し、それを格子に分割して計算する。核子の直径は、約1 fm(10-15m)。2つの核子間の核力を求めるには、一辺が10 fmの箱を用意して、それを0.1 fmの格子に分けて計算したいところ。しかし、これまではスパコンの性能の限界もあり、一辺3 fm程度の箱が最大であった。

Quantum chromodynamics (QCD)

In theoretical physics, quantum chromodynamics (QCD) is the theory of the strong interaction between quarks and gluons, the fundamental particles that make up composite hadrons such as the proton, neutron and pion. QCD is a type of quantum field theory called a non-abelian gauge theory, with symmetry group SU(3). The QCD analog of electric charge is a property called color. Gluons are the force carrier of the theory, just as photons are for the electromagnetic force in quantum electrodynamics. The theory is an important part of the Standard Model of particle physics. A large body of experimental evidence for QCD has been gathered over the years. In simpler words, quantum chromodynamics is the process of quarks that possess a color charge, exchanging the strong interaction via trading gluons to form nucleons (i. e. protons and neutrons).

俵万智

『源氏物語』には、七九五首の和歌が登場する。ストーリーの中心をなす恋愛の場面ではもちろんのこと、晴れの席で詠みあうこともあれば、独り言をつぶやくように歌が詠まれることもある。
 ここぞ、というときの和歌には、登場人物の思いが凝縮しているわけで、それが恋のゆくえを、大きく左右したりもする。心の通いあいから、すれ違い、かけひきにいたるまで、たった三十一文字の言葉にこめられたものは、かぎりなく豊潤で奥深い。

田辺聖子

 光源氏、光源氏と、世上の人々はことごとしいあだ名をつけ、浮わついた色ごのみの公達、ともてはやすのを、当の源氏自身はあじけないことに思っている。
 彼は真実のところ、まめやかでまじめな心持の青年である。
 世間ふつうの好色物のように、あちらこちらでありふれた色恋沙汰に日をつぶすようなことはしない。
 帝の御子という身分がらや、中将という官位、それに、左大臣家の思惑もあるし、軽率な浮かれごとはつつしんでもいた。左大臣は、源氏の北の方、葵の上の父である。源氏は人の口の端にあからさまに取り沙汰されることを用心していた。この青年は怜悧で、心ざまが深かった。
 それなのに、世間で、いかにも風流男のようにいい做すのは、人々の(ことに女の)あこがれや夢のせいであろう。
 彼の美貌や、その詩的な生いたち──帝と亡き桐壺の更衣との悲恋によって生まれ、物心もつかぬまに、母に死に別れたという薄幸な運命が、人々の心をそそるためらしかった。

荒勝文策

広島に原爆が投下された後の8月10日、荒勝文策は広島入りしている。当日、大本営が現地で開いた会議に仁科芳雄らとともに出席し、会議で新型爆弾は原爆と結論づけられた。同日夜に広島を出て京都に戻り、12日に持ち帰った土壌サンプルからベータ線を測定した。8月13日に再び広島でベータ線の特性を調査し、8月15日には、土壌の強い放射能などのデータから、広島の被害は原子爆弾によるものであるという報告を海軍に提出した(「広島被爆地土壌等調査結果及ビ判定ノ概要」)。この報告には、「核分裂ヲオコセル『ウラニウム』ハ約1kg」という分析結果があり、ほぼ正確に実態をつきとめていた。科学的な裏付けに基づいて、原爆投下を受けたという確信を日本側が持ったのは、このときが初めてであった。
なお、当時助教授だった木村毅一によると、広島から京都に戻る際、荒勝は京都に3発目の原爆が投下されるという噂(実際に米軍は京都への投下構想を当初より抱いていた)に接して「原子物理学者としてこれは千載一遇の好機だ。急いで比叡山の頂上に観測所を造って、原爆投下から爆発の状況など、あらゆる角度から、写真や計器を使って徹底的に観測してやろう」と述べたという。

Steven Pinker

Challenge a person’s beliefs, and you challenge his dignity, standing, and power. And when those beliefs are based on nothing but faith, they are chronically fragile. No one gets upset about the belief that rocks fall down as opposed to up, because all sane people can see it with their own eyes. Not so for the belief that babies are born with original sin or that God exists in three persons or that Ali is the second-most divinely inspired man after Muhammad. When people organize their lives around these beliefs, and then learn of other people who seem to be doing just fine without them–or worse, who credibly rebut them–they are in danger of looking like fools. Since one cannot defend a belief based on faith by persuading skeptics it is true, the faithful are apt to react to unbelief with rage, and may try to eliminate that affront to everything that makes their lives meaningful.

Tatum S. Simonson, Tracy L. Baker, Robert B. Banzett,   Tammie Bishop, Jerome A. Dempsey, Jack L. Feldman, Patrice G. Guyenet, Emma J. Hodson, Gordon S. Mitchell, Esteban A. Moya, Brandon T. Nokes, Jeremy E. Orr, Robert L. Owens, Marc Poulin, Jean M. Rawling, Christopher N. Schmickl, Jyoti J. Watters, Magdy Younes, Atul Malhotra

The clinical presentation of COVID-19 due to infection with SARS-CoV-2 is highly variable with the majority of patients having mild symptoms while others develop severe respiratory failure. The reason for this variability is unclear but is in critical need of investigation. Some COVID-19 patients have been labelled with ‘happy hypoxia’, in which patient complaints of dyspnoea and observable signs of respiratory distress are reported to be absent. Based on ongoing debate, we highlight key respiratory and neurological components that could underlie variation in the presentation of silent hypoxaemia and define priorities for subsequent investigation.

自衛隊

第一次世界大戦後に締結された不戦条約は
国際紛争を解決する手段として戦を放棄し
紛争は平和的手段で解決すると規定した

しかしその条約は戦の放棄をもたらさず
勝手に解釈し裁定する自衛という概念が
例外の戦を認めることにまってしまう

戦というものは適法でも違法でもない
ただの病気としか言えないものなのに
不戦条約のせいで正義になってしまった

認められた自衛という戦を戦った挙句に
負けたものを糾弾するための裁判を行い
憲法のなかに戦の放棄を謳うよう強いる

負けた国には自衛隊という軍隊が作られ
軍隊でない軍隊は災害の度に駆り出され
挙句の果てにワクチン接種に使われる

不戦条約を骨なしにした国々に習って
憲法を変えず戦をして勝てばいいのだ
勝てばすべてが許されるに違いない

自衛隊はサッカー日本代表よりは強い
科学技術を持ってサイバー戦を戦って
人を殺めずに勝ち戦に持ち込んでくれ

勝ってくれれば自衛隊とは呼ばせない
国の正規の軍隊と認めようじゃないか
みんなの軍隊と認めようじゃないか

市場勇太

科学というのは一個人の研究で答えが出るものではないんです。特に僕が求めていた『生命とは何か』という本質的な疑問に対する答えは、少なくとも僕が生きている間には出ないと、研究しては一つの事柄を、文化や宗教、性別などを超えて、誰が見ても共通の理解を得られるようにするもので、それは一世代では成し得ず、受け継いでいくものです。でも美術の世界では、作品に対する意見や感想が観る人によって異なりますし、作品も一個人で完結です。美術は時代や世相、文化などの社会的要素を多分に含むので、同じ作品に対する評価に幅が出るんでしょうね。

武田恒夫

絵画の真体と草体とは、画法における明晰と非明晰、謹直と粗放、硬と軟、静止と動勢、用筆と用墨といった対概念で整理されている。

Alex Kerr

僕が亀岡に住み始めた頃に、京都の旧家のお婆さんと話をする機会がありました。「あなたは古美術に興味を持ってはるのどすなあ」とお婆さんが言いました。「うちにも素晴らしい骨董品はようけあったんやけど、戦争でようけ焼けてしもうたんや」と彼女は言いました。僕はびっくりして、「戦争の時は京都に爆弾は落ちなかったのになんで焼けました?」と聞きました。すると、お婆さんは憤慨した表情で「私が話しているのは応仁の乱のことや」と言いました。お婆さんは五百年以上前の火事を今でも悔やんでいたのでした!

Wikipedia

Cancel culture or call-out culture is a modern form of ostracism in which someone is thrust out of social or professional circles – whether it be online, on social media, or in person. Those subject to this ostracism are said to have been “cancelled”. The expression “cancel culture” has mostly negative connotations and is commonly used in debates on free speech and censorship.
The notion of cancel culture is a variant on the term call-out culture and constitutes a form of boycotting or shunning involving an individual (often a celebrity) who is deemed to have acted or spoken in a questionable or controversial manner.
Notably, many people claiming to have been “cancelled” often remain in power and continue their careers as before. Moreover, some cancellations have also been defended as exercising free speech and promoting accountability. Others criticize cancel culture as creating a chilling effect.

新華社

信号無視した人は街頭スクリーンで「さらし者」に──。中国の4省の都市で、交差点に設置した顔認証システムによって赤信号を無視した歩行者を特定し、近くのスクリーンに画像を即座に表示する新手の取り締まりが始まった。公共の場で恥をかかせることによって交通ルール違反を抑制する狙い。
このシステムでは違反者の画像と15秒の動画を撮影。それをすぐ街頭スクリーンに映し出し、違反行為がばれていることをその場で本人らに分からせる仕組みだ。
画像は省の警察のデータベースとも照合され、違反者の写真に加え「身分証番号や住所といった個人情報も20分以内に交差点の街頭スクリーンに表示される」という。
中国では今月、横断歩道を歩いていた女性がタクシーにひかれた上、さらに別の車にひかれる様子を捉えた動画がソーシャルメディアで拡散。現場を通りかかった歩行者や車の運転手が誰も女性を助けようとしなかったことに激しい怒りの声が上がった。女性はその後死亡している。

Kazuo Ishiguro

I think I’m in a privileged and relatively protected position because I’m a very established author and I’m the age I am. I have a reputation. Perhaps it’s an illusion but I think I’m protected.
I very much fear for the younger generation of writers and what I’m concerned about is that there [is] self-censorship going on and that they would not produce the works that they really want to produce, or that they would have produced and that we would really value, because there is a fear that they’re going to get trolled or they’re going to get cancelled or there’s going to be some sort of anonymous lynch mob that will turn up online and make their lives a misery
Novelists should feel free to write from whichever viewpoint they wish, or represent all kinds of views. Right from an early age I’ve written from the point of view of people very different from myself. My first novel [A Pale View of Hills] was written from the point of view of a woman. (But) I think there are very valid parts of this argument about appropriation of voice, we do have the obligation to teach ourselves and to do research and to treat people with respect if we’re going to have them feature in our work.

なにをディベロップ

ディベロップ ディベロップ
なんでも かんでも ディベロップ
不動産を ディベロップ
ゴルフ場を ディベロップ
カネをつぎ込んで ディベロップ
途上国を ディベロップ
サステナブルに ディベロップ
グローバルに ディベロップ
人間みんなを ディベロップ
専門能力を ディベロップ
リーダーシップを ディベロップ
あなたのキャリアを ディベロップ
いつでもどこでも ディベロップ
国際関係を ディベロップ
地域を ディベロップ
農村を ディベロップ
里山を ディベロップ
コミュニティを ディベロップ
コミュニケーションを ディベロップ
研究を ディベロップ
医薬品を ディベロップ
ビジネスを ディベロップ
新製品を ディベロップ
事業を ディベロップ
企業を ディベロップ
病気も ディベロップ
写真も ディベロップ
物語も ディベロップ
ソフトウェアを ディベロップ
ゲームを ディベロップ
Webサイトを ディベロップ
モバイルアプリを ディベロップ
環境を ディベロップ
エネルギーを ディベロップ
クリーンに ディベロップ
ディベロップ ディベロップ
ディベロップ ディベロップ

二人きり 一人きり

alone together
二人きり
空は雲と
海は波と
いつも二人で
ただ二人で
alone
でも
alone together

alone
一人きり
雨のように
風のように
いつも一人で
たった一人で
alone
どこまでも
alone

やっぱり alone together のほうが いい

Ayn Rand

“So you think that money is the root of all evil?” said Francisco d’Anconia. “Have you ever asked what is the root of money? Money is a tool of exchange, which can’t exist unless there are goods produced and men able to produce them. Money is the material shape of the principle that men who wish to deal with one another must deal by trade and give value for value. Money is not the tool of the moochers, who claim your product by tears, or of the looters, who take it from you by force. Money is made possible only by the men who produce. Is this what you consider evil?”

細胞

27兆8千億の細胞からなる血液と
2兆5千億の細胞からなる血管と
2兆の細胞からなる皮膚と
3兆1千億の神経細胞と
18億の細胞からなる骨と
7千5百億の細胞からなる骨髄と ・・・
そんなのをぜんぶ足すと
37兆2千億の細胞からなる体になる

細胞のひとつひとつが
DNAを鋳型にしてRNAを合成し
RNAをもとにタンパク質を作る

時にDNAは損傷し
損傷は細胞の機能不全を起こし
発癌などの疾患の要因になる

いくつの細胞が機能不全になれば
癌になったというのだろう
いくつの細胞がウイルスに冒されれば
感染したというのだろう

細胞が持っているメカニズムは
損傷を修復することができるって
本に そう書いてあるけれど
大事な人も そうでない人も
損傷が原因で死んでゆく

ワクチンを接種すれば
ウイルスに感染しないというけれど
今日も大勢の人が
ウイルスに感染して死んでゆく

医学が探り出したことは多いけれど
体についてたくさんのことを
知っていても
知らなくても
人は生き
人は死ぬ

作れるからといって
死なない人を作ってはいけない
人は生きて死んだほうがいい

Service-Public.fr

Doit-on remplacer son permis de conduire rose cartonné par un nouveau modèle ?

Remplacement du permis de conduire rose cartonné
Vous avez un permis de conduire rose cartonné et vous vous demandez ce qui va se passer en 2033 ?
À ce jour, aucune décision n’a été prise concernant son remplacement avant 2033.
Les informations de cette page restent d’actualité et seront modifiées dès publication d’un texte modificateur.

Non, le permis de conduire rose cartonné reste valable jusqu’au 19 janvier 2033.

Vous n’avez pas à demander son remplacement, sauf en cas de détérioration, perte ou vol.

ひと

ひとのちょっとした間違いを消化できなかったり
ひとをわけもなく疑ってしまったりするのは
信じていないからではないか
自分が弱いからではないか

北の富士勝昭

 何よりも全勝優勝にかける執念は恐ろしいほどであった。昔はやった言葉に「ほとんど病気」というのを覚えていますわ。白鵬がまさにそれです。どんなに非難されようが、勝つだけが相撲ではないと言われ続けて久しいが、直す気は全くないだろう。若い時は、尊敬する双葉山関や大鵬関に「少しでも近づこう」「ああなりたい」と思った時もあったと思う。しかし、今はすべての記録を破る事しかない。誰の忠告も通じないだろう。
 それが白鵬の生き方だから仕方がない。しかし、これだけは言っておこう。今場所は2大関の休場や、日本人力士のふがいなさにずいぶんと助けられての優勝である。今場所の相撲が今後も通じるとは思わないほうが良い。
 最後にもう一度だけ言っておきたい。横綱の引き時だけは誤ってはいけない。場内インタビューの後、これでまた進めると語っていたが、体は相当に弱っている。何年も持つはずがない。まあ、せいぜい好きなだけ取るがいい。せっかくの優勝に文句ばかりで申し訳ないが、今回の白鵬の優勝で角界が盛り上がることはないだろう。

Paul Nurse

What is life?

  • Living things are independent bounded physical entities
  • The basic unit of life on Earth is the cell
    • Cells are separated from their environment
    • Cells are in communication with their environment
    • This arrows cells to generate order and organization
  • Multicellular organisms are aggregates of cells
  • Living things possesses the ability to evolve by natural selection
  • To evolve, living things must:
    • Grow and reproduce
    • Have a hereditary system which exhibits cariability
  • Living things are chemical, physical and informational machines
  • They construct their own metabolism
  • This metabolism is used to:
    • Maintain themselves
    • Grow
    • Reproduce
  • Live on earth is based on carbon polymer chemistry
  • The polymers produce nucleic acid information storage devices, and protein chemical and physical machines
  • Life is based on information management with information storage in a linear form encoded in the polymers
  • Liging things on Earth are related by common descent and are closely interconnected and dependent upon other living things

Paul Nurse, Robyn Williams

What is Life?


The question has been asked before, famously by Nobel Prize-winning physicist Erwin Schrödinger in 1944. Now biologist Paul Nurse has addressed the question in his book, What is Life? He describes the wonder of the cell, where thousands of chemical reactions take place at a microscopic scale, all coordinated by the instructions contained in DNA. So what are essential qualities of life? It is an ability to change. A living thing is an entity that is subject to natural selection and can evolve. It needs a gene or a genome of genes and changes and adapts to the environment. The purpose is to survive and reproduce.

Aldous Huxley

“But I don’t want comfort. I want God, I want poetry, I want real danger, I want freedom, I want goodness. I want sin.”
“In fact,” said Mustapha Mond, “you’re claiming the right to be unhappy.”
“All right then,” said the Savage defiantly, “I’m claiming the right to be unhappy.”
“Not to mention the right to grow old and ugly and impotent; the right to have syphilis and cancer; the right to have too little to eat; the right to be lousy; the right to live in constant apprehension of what may happen tomorrow; the right to catch typhoid; the right to be tortured by unspeakable pains of every kind.” There was a long silence.
“I claim them all,” said the Savage at last.
Mustapha Mond shrugged his shoulders. “You’re welcome,” he said.

島薗進

 再生医療の技術がより発展し、また誰もが気軽に受けられるものになったとしたら、この技術は病気の治療を超えて用いられることもあるのではないでしょうか。歳をとって機能・能力が衰えてきたら、その部分「だけ」を取り替える、というように。 …
このような状況に加えて、人間の“遺伝子”のレベルにまで到達して治療を施すような医療、というものも見えてきます。いわゆる「遺伝子工学」と呼ばれる技術を医療の現場に応用するものです。 … もし、今は限定的になされている人間の遺伝子治療がより広範囲に拡大していったとすれば、これまでの人間がもっていなかったような特殊な性質や能力をもつ人間が誕生するかもしれない、ということは十分に考えられることです。 …
今まさに、私たちはこうした問題に直面しつつあり、それを真正面から考えていく必要が生じてきているのではないかと思います。そこで用いられるようになった言葉・概念が「エンハンスメント」です。エンハンスメントは、「より強い、より有能な、より幸せな」人間を求める科学技術と言えるでしょう。

Fritz Allhoff, Patrick Lin, James Moor, and John Weckert

We have heard much about the “digital divide”, but one day there may well be a “nano divide”: the gap between those who can access and benefit from nanotechnology and those without. If there is also an “enhancement divide”, it could prove to be an even greater disadvantage for those on the wrong side. They would not be as physically or mentally capable as others. What policies, if any, should be developed to either avoid or cope with this situation?
The rise of information and communications technology (ICT) led to the so-called “digital divide”: those who did not have adequate access to the technology were disadvantaged relative to those who did. While this divide reflected, by and large, the existing divide between haves and have-nots, ICT exaggerated that divide. Not long ago, the less advantaged within developed societies could listen to the radio, go to the free public library, and read inexpensive newspapers. As information and communication increasingly moved to the Internet, their access to both information and communication decreased relative to that by the more advantaged. It is feared by some that nanotechnology will also sharpen and widen divisions both within societies and between nations: a nano divide will be created. Whether or not this happens depends partly on how nanotechnology develops. If its applications are primarily in enhancing existing materials, cosmetics, electronics and medicine and if these are relatively inexpensive, then there may be no increase in inequalities. However, if they are expensive and particularly useful and desirable, then they probably will.

田中幹人

 人間の欲望はとどまるところを知らない。長く、健康で生き続けたいという欲求は人間の本源的なものである。再生医療によって多くの病気が治せるようになったとする。遺伝子技術などを加えてその技術を応用することによって、病気になる前に病気を防ぐことができるならば、それも医療ではないかという意見もある。結果として、社会がエンハンスメント容認に向かっていく流れは止まらないだろう。

Francis Crick

The Central Dogma. This states that once “information” has passed into protein it cannot get out again. In more detail, the transfer of information from nucleic acid to nucleic acid, or from nucleic acid to protein may be possible, but transfer from protein to protein, or from protein to nucleic acid is impossible. Information means here the precise determination of sequence, either of bases in the nucleic acid or of amino acid residues in the protein.

Paul Nurse

It may have been a butterfly that first started me thinking seriously about biology. It was early spring; I was perhaps twelve or thirteen years old and sitting in the garden when a quivering yellow butterfly flew over the fence. It turned, hovered and briefly settled—just long enough for me to notice the elaborate veins and spots on its wings. Then a shadow disturbed it and it took flight again, disappearing over the opposite fence. That intricate, perfectly formed butterfly made me think. It was both utterly different to me and yet somehow familiar too. Like me, it was so obviously alive: it could move, it could sense, it could respond, it seemed so full of purpose. I found myself wondering: what does it really mean to be alive? In short, what is life?

人間が作り出したシステム

自然が作り出したシステムと
人間が作り出したシステムを
冷静に論理的に比べてみたら
どう考えても
自然が作り出したシステムのほうが優れている

人間が作り出したシステムは
時に自然の観察から生まれ
その観察は
自然科学などと呼ばれてきたけれど
なんのことはない
どのシステムも
自然の真似でしかない

人間が作り出したシステムは
時に自然の模倣から生まれ
その模倣は
発明だ発見だといわれてきたけれど
なんのことはない
どのシステムも
自然の破壊でしかない

人間がなにを考えても
人間がなにを作っても
人間がなにをしても
自然の摂理には敵わない

自然に逆らうのは
止めにしたらどうか
自然に沿うのが
人間らしいと知ったらどうか

人間が作り出したシステムは
人間を監視し
人間から自由を奪い
人間を滅亡に追い込む

自然が作り出したシステムが
人類を滅ぼすことはない
人間が作り出したシステムだけが
人類を滅ぼす