プライバシーのない社会

インターネットに、プライバシーへの関心は、これまでになく高まっているという記事が載る。その一方で、プライバシーの意識が低下してきているという記事が載る。この一見矛盾した見方は、どうして出てきたのだろうか。

社会には IoT端末がバラ撒かれ、ネットワークに繋がれた監視カメラや自動車に組み込まれたセンサーといった私たちが知りうるものから、知らず知らずのうちに部屋のなかに入り込んできているものまでが、ひとりひとりの行動を見守っている。見守るという言葉が適当ではないのなら、監視という言葉に置き換えてもいい。

そういう現実のなかで、プライバシーについての意識や感覚は、明らかに変化している。かつて、人びとは管理を避けようとしていた。それが今、人びとは管理を受け入れ、安全を確保し、進んで IoT端末と共存しようとしているように見える。人びとは諦めではなく、割り切ることを選んだのだ。

個人の私的な部分を聖域化してきたプライバシーが、情報とコミュニケーションのシステム・IoT端末・AI・ブロックチェインなどを聖域化するプライバシーへと変容しているのではないか。旧来の人権の枠のなかのプライバシーが、テクノロジーの枠のなかのプライバシーに取って代わられつつあるのではないか。

私のような古い人間にとっては、テクノロジーの枠のなかのプライバシーはプライバシーではない。つまり私から見ると、目の前に現れた社会にはプライバシーはないのである。

阪本俊生

近代以降、人びとは「他の誰でもない私」「ほんものの自己」を目指すようになるとともに、個人の情報や秘密、私的領域の保護を求めるプライバシー概念を重視するようになった。だが情報技術が飛躍的に向上して一般化した現代社会では、プライバシーの位相は大きく変容している。個人の内面や身体、親密さ、私的領域を聖域化してきたプライバシーが、データベースや情報システムを聖域化するプライバシーへと移行しつつあり、それにともなって私的領域と公的領域の境界も意味を失ってきている。こうした現状を、監視カメラの偏在化やデータベースへの個人情報の登録などの事例からあぶり出す。そして、個人の外部にあるシステムが管理する情報によって「私」が形づくられつつある今日の状況が、社会システムのどのような変化に呼応しているのかを解明する。

エビデンスという言葉がまかり通る社会

医者たちはエビデンス(evidence)という言葉を好んで使う。エビデンスがあるからその治療法がいい、エビデンスがあるからその薬を投与する、エビデンスがあるからその検査方法は正しいなどなど、医者たちが都合よく使う。

科学的根拠がある、つまり実験や調査などの研究結果から導かれた裏付けがあるということのようだが、責任逃れに使われたり、患者や家族の思考を停止させるために使われたりもする。

医学という人体を扱う領域に絶対はないし、割り切れることは限りなく少ない。ある治療法がいい場合もあるし、悪い場合もある。ある薬の効果がある場合もあるし、ない場合もある。だからエビデンスは絶対ではないのだが、エビデンスという言葉には「だから正しい」というニュアンスが付きまとう。

医者たちが「エビデンス」と口にしているうちはいい。医者でない人が医療情報や健康情報を発信し、どうでもいいことをエビデンスと言っていたりするから、注意が必要だ。

エビデンスという言葉は、医学を離れても使われる。根拠はこうだ、証拠はここにある、裏付けはこれだなどという調子で、エビデンスが使われる。

「新聞に書いてあることは正しい」とか「テレビで言っていることは正しい」と信じ込まされてきた人たちが、短絡的に「ウェブページに書いてあったから正しい」というノリでインターネット上の情報に接して騙される。

進化しているのはテクノロジーだけではない。騙しのテクニックも進化している。エビデンスだからと言われても、無条件で信じてはいけない。

ここでもうひとつ、どうしても考えておきたいことがある。「エビデンスが正しいものなのか。間違っているものなのか」ということよりも、ずっと重要なことだ。エビデンス、エビデンスと言うあまり、言葉から揺らぎが消えてしまう。そのことが気にかかってしょうがない。

「エビデンスはこれだ!」というあまり、「これ」以外の可能性を消してしまう。言葉の意味で言えば、「これだ!」と言われた以外の意味が消えてしまう。第2・第3の意味がなくなってしまうのだ。

また、エビデンスという言葉には、標準を外れたものが見えてこないという側面もある。個人差を認めない傲慢さがあるのだ。

エビデンスという言葉で裏付けられた情報ほど、空虚なものはない。人が10人いれば、10通りの意味があり、10通りの数値があり、10通りの説明があるというのに、エビデンスとして与えられるのは、ひとつだけの意味、ひとつだけの数値、ひとつだけの説明。それは本当にエビデンスなのだろうか。

インターネット検索で見つかるエビデンスは、何かが余分で、何かが欠けていることが多い。インターネット上のエビデンスを素直に受け入れるのは危険だ。そして、社会にまん延しているエビデンスには、疑ってかかろう。

分断された社会

Google に代表されるインターネット検索を何回繰り返しても、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)をいくら使ったとしても、不思議なことに、興味の一致する人や自分に似た人にしか出会わない。

自分の気に入ることだけを切り取ってきた世界には、同じ意見や同じ好みを持った人が集い、その世界にしかない事実が生まれ、その事実を間違っているという人は、その世界には入ってこない。

外の意見は見事なまでに無視され、批判的な意識は消え、正しいと信じることが確信になってゆく。親しさに溢れる世界は快適で、公共性は遠いものになり、プライバシーは意味を失ってしまう。

遠いところのものが取り除かれた近いところだけの世界は、他に世界があることを見事なまでに忘れさせ、外に向かって開こうとすることはなく、外のことを気にすることもない。

この世界も、あの世界も、どの世界も、この人も、あの人も、どの人も、決して交わることはない。

社会はいつも2つに分かれる。都市に住む人たちと地方に住む人たち。富裕層と貧困層。老人と若者。保守とリベラル。2つのグループは、違うところに住み、違うものを食べ、違う情報に触れ、交うことなど考えられない。

境界には線が引かれ、つながりは断ち切られ、格差が大きくても見て見ないふり。忙しい人々は優しくなく、信じることのできる人はいない。

助ける人は鈍感で、助けられる人を傷つける。理不尽さは説明されず、思考は停まったままだ。誰も自分がどちらにいるのかを知らない。あちらなのか、こちらなのか。内なのか、外なのか。

誰もが部外者よりも部外者で外人よりも外人に見えてしまう社会で、孤立するのが恐くて分断された社会の一方に与しようとする。

インターネット検索やSNSを使ったせいで分断が起きたというのに、多くの人がそのことに気づかずにいる。

予期された答えしか存在しない社会

情報とコミュニケーションのテクノロジーが進化し、社会の隅々にまで入り込んでいった結果、あらゆるものが決められた手順にのっとったものになり、社会のなかの事象がシステム管理や画面操作がしやすいようにデザインされるようになる。

画面のデザインにあわないようなことは省略され、事象は単純化される。アプリケーションで、氏名の欄に長い名前が入力できないとか、出生地の欄に国名がどうやっても入力できないというようなことが起きた時、アプリケーションの制約に現実を合わせようとする。

Stefanopoulos-Papadimitriouさんが アプリケーションのなかでは Stefanopoulos-Papadimitrさんになってしまったり、満州国で生まれた人が アプリケーションのなかでは中華人民共和国で生まれたことになっていたりする。アプリケーションのなかで予期された答えしか入力できないというのは我慢できるかもしれないが、遅かれ早かれ、社会でもまた予期された答えしか存在できないようになってしまう。

「好き」と「嫌い」のあいだのニュアンスは消え、「どちらかといえば好き」は「好き」になり、「少しだけ嫌い」は「嫌い」になる。「雨の日には好き」は「好き」になり、「落ち込んだ時には嫌い」は「嫌い」になる。システムが「好き」と「嫌い」しか受け付けないように、社会もまた単純化された答えしか受け付けなくなる。

情報とコミュニケーションのシステムや AI のなかでニュアンスが省かれるのは仕方がないとしても、社会からニュアンスが消えるのは、色彩が消え、白と黒としか存在しなくなるかのようで、悲しい。

進化した情報とコミュニケーションのテクノロジーに慣れ切ってしまった人間が、事物から否定性を取り除き、何もかもを平らで滑らかなものに変えてしまうのは、仕方のないことなのかもしれない。

ここまで書いて、私は非論理的なことを書きたい誘惑に駆られている。それは「情報とコミュニケーションのシステムや AI がどんなに多くのデータを集めたからと言って、データなしの人間の直感と比べていつも優れているとは限らない」ということだ。より少ない情報がより大きな効果をもたらしたりするように、より少ないデータと直感とが正解に導いてくれることだってある。そう信じたい。

水島洋

既存のシステムに対し国民のアクセス権を付与する、という考え方もある。しかし、従来型の中央集権的なデータベースの仕組みだと、特定の管理者に全権を委ねることになり、コンセンサスを得にくい。国民自身が医療情報を自律的に管理可能な仕組みを構築することを視野に入れたら、ブロックチェーンへの期待は高い。
「医療情報を自律的に管理する」というのはどういう意味であろうか。「治療歴、検査結果、薬歴に加え、スマートフォンやウェアラブル端末で取得した心拍や運動量といった日々のヘルスケア情報などを自ら管理し、自分の判断で、それを主治医に提供したり、紹介先の病院などに開示したりすることができる」仕組みがそれに当たる。
このようなシステムにブロックチェーンを導入することの最大の強みは「透明性と安全性に尽きる。自分の医療情報にどの機関がいつアクセスしたのか、といったことが全て記録され、それをポータルサイトで確認できるようになる。そして、その記録自体、不正に改ざんが行えないので、国民も自分の医療情報を安心して預けることができるのだ。

Tom Simonite

When MIT professor Regina Barzilay received her breast cancer diagnosis, she turned it into a science project. Learning that the disease could have been detected earlier if doctors had recognized the signs on previous mammograms, Barzilay, an expert in artificial intelligence, used a collection of 90,000 breast x-rays to create software for predicting a patient’s cancer risk.
Barzilay calculates the software could have flagged her own cancer two years before it was diagnosed by conventional means. “The AI was able to detect smaller details than the human eye could pick up,” she says.

目的を持てない社会

最近よく生きる目的がないとか、仕事の目標が思いつかないとか、将来に希望がないというようなことを耳にする。それを良いとか悪いとか、誰のせいだとか何のせいだとか、いろいろ説明する文章にもよく出会う。でも、それもこれも、「変化の加速」がもたらした過剰さによるのではないか。目的がないのではなく、目的が持てない。目標がないのではなく、目標が持てない。希望がないのではなく、希望が持てない。それが現実ではないか?

過剰さをもたらしている成長や増殖には、不思議なくらいにプロセスがない。過剰さの原因のテクノロジーを検証しても、プロセスは見えてこない。あるのは結果だけ。なんの面白みもない。驚くことに目的もない。目的は持つものではなく、AI を内蔵した情報とコミュニケーションのテクノロジーシステムからもたらされるものなのだ。過剰が目的を越えてしまったのか? そもそも目的はなかったのだろうか?

本来は、そして私たちが説明を受けてきたのは、「AI はあくまでも人間の補助であり、決めるのは人間だ」というレトリックだった。ところが実際に AI が使われている現場を覗いてみると、人間は何も決めてはいない。人間は結果を、そして結論を、AI から受け取るだけなのだ。AI が組み込まれたソフトウェアを使っているエンジニアは、なぜその結果がもたらされたのかも、なぜその結論が導き出されたのかも、知りはしない。すべて AI 任せなのだ。

どの国も、AI の開発競争に忙しく、AI の規制を始めようとはしない。言葉を変えれば、AI の進化を止めようとはしない。AI を前にして、人間は無力だ。何をしているかさえもわからないエンジニアに、何を期待するのか? 若い人たちは、そんなエンジニアになるために、10年も20年も勉強をするだろうか?

AI が人間のように意識を持つという日は、当分来ないだろう。でも、悪意のある人間が AI を利用することは、あるかもしれない。AI が軍事の分野で使われれば、恐ろしいことが起こってしまう。

ただ、ちょっと深く考えてみれば、ほんとうに恐ろしいのは、悪意のある人間ではなく、何も考えない人間だということに気づく。目的を持てずに育ち、AI から結果や結論を受け取るだけの人間が、どれだけ恐ろしいか。テクノロジーが恐ろしいのではない。テクノロジーが導き出した結果や結論に盲目的に従う人間が恐ろしいのだ。そういう人間は、すでにたくさんいる。そしてこれから増え続ける。減ることは、ない。

アレックス・ベアード(Alex Beard)

新たな視点で考える
知性は往々にしてコンピュータに似たものと捉えられるが、それは学校によってプログラムされる機械ではない。脳は生きていて、手に負えず、終わることのない探究を続けている。医学は十九世紀の科学革命を経て変化したが、今日の教育も同じように変化のときを迎えている。新たな視点で考えるべきは人間の能力を高めることであって、テクノロジーのことではない。
能力を高める
能力を高めるとは、つまり人間の創造性を出発点にするということだ。究極的には、子供たちが自己表現する手段を身につけ、自分の居場所を見つけられるという現実的な目標を目指している。
人を思いやる
私たちは学習の倫理的、人間的な側面を再発見しなければならない。新しいテクノロジーではなく共有できる価値観によって、企業ではなく生態系に似たシステムを作ることが大切だ。人類と地球の繁栄は、私たちの社会的な知性や共感の発達にかかっている。望ましい未来をもたらすために学ぶべきことは強力だ。

トランスペアレントな社会

トランスペアレントという言葉がよく使われるけれど、トランスペアレントな社会、つまり透明性が高く隠し事のない社会ほど、つまらない社会はない。隠し事のない人に魅力がないように、隠し事のない社会にはワクワクはない。隠し事をしてはいけないという建前が先に立てば、男女のあいだの秘め事は消え、官庁からマル秘文書は消える。はたしてそれは、いいことなのだろうか。

トランスペアレントな社会からは、暴露も消える。隠し事がなければ、暴露することもない。情報とコミュニケーションのテクノロジーには心がない。だから真理とか道徳とかいったことを考えたり思ったりはしない。利益をもたらすことや注目されることで、より多くの収益をあげる。テクノロジーの進化によって現れた透明性の高い社会では、良い悪いよりも儲かる儲からないが重要なのだ。

トランスペアレントな社会からは、プライバシーも消える。隠し事のない社会では、プライバシーを保とうとすれば隠し事をしていると言われ、まるで悪いことをしているかのように扱われてしまう。より多くのビッグデータを得るために、そしてまたシステムをより効率的に運用するために、プライバシーの放棄が勧められる。

人間という元来透明性の似合わない生き物に透明性を求めた結果、人間という不可解で非論理的・非合理的な存在は、行き場を失っている。監視され、自由を完全に失ってしまったのだ。トランスペアレントな社会は決していい社会ではない。

トランスペアレントな社会は、モラルやエシックスから生まれたものではない。世界中に人の数を越えて存在している IoT端末と、Google に代表されるインターネット検索と、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)と、ブロックチェーンと、ビッグデータと、ブロックチェーンと、人工知能(AI)とかが、束になってトランスペアレントな社会を作り出しているのだ。

人は相変わらず隠し事をする。それが習性だと言わんばかりに隠し事をしたがる。ところが世界中の IoT端末とそれを繋ぐネットワークによって「いつ」「どこ」にいて「なに」をしたかが分かってしまう。インターネット上の情報は、高度に発達した検索で簡単に見つかる。自己顕示欲が強い人や承認欲求が強い人は、自分をアピールするため、人から認めてもらうため、そして人と繋がるために SNS に自分についての過剰な情報を載せるが、それもトランスペアレントな社会の広がりを助長している。関連した事実が時系列に並んでいるブロックチェーンを前にして「それは違う」と言える人はひとりもいないし、個人情報は守られているというビッグデータのなかにも関連情報は潜んでいる。そして AI が、バラバラの情報をあっという間にまとめ、どんなに隠したいことも白日の下にさらしてしまう。テクノロジーが隠し事を不可能にし、社会はどんどんトランスペアレントになってゆく。

誰もテクノロジーの進歩を止められないなかで、社会はますますトランスペアレントになり、隠し事をひとつも持てない恐ろしい世の中がやってくる。その先に待っているのは、何もしていないのに、そして何も言っていないのに、考えただけで、思っただけで、それが知られてしまう社会。なんと恐ろしいことだろう。

過剰さだけが増え続ける社会

変化が加速している。

コンピュータの記憶装置の容量は3年で10倍になり、6年で100倍になる。30年でなんと100億倍になる。100億倍になった技術的なことの社会的な影響はとてつもなく大きい。部屋をひとつ占領していたコンピュータシステムでやっていたことが、手になかのスマートフォンでできてしまう。30年前にスーパーコンピュータを使ってもできなかったことが、卓上のコンピュータでできてしまう。テクノロジーの進化は加速している。テクノロジーを使えば、途方もないことができるようになったのだ。

立ち止まって現在の社会を見てみれば、社会が大きく変化しているのがわかる。しかも、テクノロジーの進化によって社会の変化も加速している。それなのに、多くの人が変化に気づかずにいる。気づかないふりをしているのかもしれない。毎日の変化が小さいからなのだろうか。それとも、みんな、変化に慣れ切ってしまったからなのか。

社会の大きな変化は、どれもテクノロジーの進化によるものだ。それなのに、社会の変化は、テクノロジーなしに語られる。社会が分断してしまったのはテクノロジーのせいなのに、政治やマスコミのせいだという。誰もが疲れ切っているのもテクノロジーのせいなのに、会社やマネージメントのせいだという。加速している大きな変化が社会のなかにどのような形で現れたとしても、その原因を探ればテクノロジーにたどり着く。

情報とコミュニケーションのテクノロジーが、そして人工知能が、この加速の原因だ。何十年も前に始まったハードウェアの加速度的な進化は、社会の変化に大きな影響を与えている。処理速度は速くなり、大きさは小さくなり、価格は安くなる。大量生産によって作られたハードウェアが身近なものになり、本来、情報とコミュニケーションのテクノロジーとは無縁だった人たちが複雑なハードウェアを操っている。

ソフトウェアの進化も加速度的だ。例えば医療現場で用いられている「診断・治療支援ソフトウェア」は、人工知能(AI)を組み込むことで格段の進歩をとげている。実際、現在使われている AIソフトウェアは、医師が癌だという診断を下すよりはるか前に、癌の初期兆候を特定できる。

今の時代を生きる人は、誰もが「変化の加速」の恩恵を被って生きている。しかしその加速は、同時に過剰さをもたらす。過剰な創造、過剰な生産、過剰なコミュニケーション、過剰な商品。膨張し肥大化したものを小さくすることは最早誰にも出来ない。過剰な機能や過剰なオプションをもった商品が、それを必要としない人のもとに届いてしまう。

テクノロジーの進化を止めようとする者は、どこにもいない。テクノロジーの進化を止めようとするものも、もうどこにもない。急成長ののち、緩やかな成長に転じたり、緩やかな下降に転じたりするどこかの国の経済と違って、テクノロジーはいつまでも加速度的に進化し続け、社会もいつまでも加速度的に変化し続ける。その先に何が待っているのかは、誰も知らない。

校條浩

SNSで結集した大衆の力はもろ刃の剣だ。SNSはばらばらだった人々が集まり力を結集し、世の中を変えるような素晴らしさがある。一方、集まった人たちが同じ考えの一色となり、異なる価値観や少数意見は全く耳を貸さなくなる危険性がある。
特に危険なのは、不都合な事実はフェイク(偽り)だと断定し、自分に都合のいい架空の話は真実だと信じることだ。関東大震災での朝鮮人虐殺のような悲惨な事件を日本も経験している。情報の分断による人々の危険な行動は、どの国にも危険が潜んでいる。

나태주

내가 너를 얼마나 좋아하는지
너는 몰라도 된다

너를 좋아하는 마음은
오로지 나의 것이요
나의 그리움은
나 혼자만의 것으로 차고 넘치니까

나는 이제 너없이도
너를 좋아할 수 있다

Maurice Blanchot

“Does that come to pass?” — “No, it does not.” — “Something comes, however.” — “In waiting that stops and leaves all coming behind.” — “Something comes, coming outside waiting.” — “Waiting is the calm leaving behind that leaves in its future everything that comes.”

Jean Baudrillard

Staying with this image, one might suppose that the acceleration of modernity, of technology, events and media, of all exchanges – economic, political and sexual – has propelled us to ‘escape velocity’, with the result that we have flown free of the referential sphere of the real end of history.

何も知らない

人は何も知らない
知らないのに
知ったつもりになって
知っていると信じている

真実なんていうものは
どこにもないというのに
自分が知っていると思っていることが
真実だと思い込んでいる

人には何も見えない
見えなくても
見えた気になって
見えたと信じている

事実というものが
どんなにあやふやなものか知らずに
自分が見たと思っていることを
事実だと思い込んでいる

僕は何も知らない
君も何も知らない

나태주

그리움
 
 
 
가지 말라는데 가고 싶은 길이 있다
만나지 말자면서 만나고 싶은 사람이 있다
하지 말라면 더욱 해보고 싶은 일이 있다

그것이 인생이고 그리움
바로 너다

BBC Future

 

Rather than being a beginning, the Big Bang could have been a moment of transition from one period of space and time to another – more of a bounce (Credit: Alamy)

BBC Future

Your Human Leukocyte Antigen (HLA) profile is very likely to be different to everyone else you meet – though some people, like your close relatives, will be more similar to you than others. From a genetic point of view, it is an advantage to have a child with someone who has a dissimilar HLA profile.
Couples who had high HLA-dissimilarity – which presumably happened by chance – had the highest levels of sexual satisfaction and the highest levels of desire to have children.
This link was more strongly seen in women. Women partnered with HLA-similar men reported more sexual dissatisfaction and lower desire to have children. Though when evidence from multiple studies is taken into account, the effect might not be conclusive.

BBC Future

In a complex, fast-paced world of soundbites, knee-jerk opinions and information overload, BBC Future provides something different: a home for slowing down, delving deep and shifting perspectives.
You’ll find stories here on almost every topic that matters. Psychology. Food. Climate change. Health. Social trends. Technology.
What links them all is our approach. Through evidence-based analysis, original thinking, and powerful storytelling, we shine a light on the hidden ways that the world is changing – and provide solutions for how to navigate it. Energised by the everyday, we think no topic is too small to be fascinating. Inspired by obstacles, we believe no subject is too overwhelming to tackle.

Doomsday Clock

The first appearance of the Clock in 1947, designed by landscape artist Martyl Langsdorf (Credit: Courtesy of the Bulletin of the Atomic Scientists)

Two years after its founding, the Bulletin chose to switch from a printed newsletter to a magazine format in order to engage a wider readership. It was at this point that they engaged landscape artist Martyl Langsdorf to design a symbol for their new cover, for which she produced the first Doomsday Clock. Married to a Manhattan Project scientist, Langsdorf understood the urgency and desperation her husband and colleagues felt about managing nuclear technology.

りりィ

めずらしく街は 星でうずもれた
透みきるはずの 体のなかは
氷のように 冷たい言葉で
結ばれた糸が ちぎれてしまう
心が痛い 心がはりさけそうだ
なにもいわないで
さよならは ほしくないよ

ふたりの間に ひびわれたガラス
小さくふるえる うしろ姿も
終りがきたのを 知らせるように
だんだん涙に 消えていった
心が痛い 心がはりさけそうだ
なにもいわないで
さよならは ほしくないよ

心が痛い 心がはりさけそうだ
心が痛い 心がはりさけそうだ

不幸の種

不幸の種は
心の中にある
心が痛くなるたびに
種は大きくなり
心は ズタズタ になる

心を静かにして
不幸の種が育たないようにする
透きとおった心を持ち
不幸にならない
幸せにもならない

静かに
そして暖かく
やわらかに
そして しなやかに

来るべき社会

来るべき社会は ユートピアでもディストピアでもない
今より良くなるわけではないし 悪くなるわけでもない
今とは違う
ただただ違うのだ

何人かは良くなったと思うだろうし
何人かは悪くなったと思うだろう
でもほとんどの人たちは
良くなったとも悪くなったとも思わない

 透明性のある社会 規律のある社会 分断された社会
 肯定ばかりの社会 退屈に包まれた社会 繋がる社会
 なんでも展示されてしまう社会 個人が崩壊する社会
 エビデンス社会 プライバシーのない社会 監視社会
 ポルノ社会   個人が疲労することで成り立つ社会
 加速社会  個人が過去に縛られる社会  倫理社会
 親密さが強調される社会   人間性が喪失した社会
 燃え尽き症に象徴される社会  情報社会 暴露社会
 管理社会 管理社会 知識社会 能力社会  。。。

ノートに並ぶ文字で表される社会は どれも暗い
でも 心配はない
私たちはきっと
明るく感じる

みんななにかに忙しく
誰も社会の本質を見ようとはしない
良くはならない
悪くもならない

名郷直樹

医者として私が接するのは、当然のことながら、医療に依存して日々を送る人たちが大部分である。そしてその依存度が高ければ高いほど、医療に多くを期待されればされるほど、私自身はそうならないようにしようという気持ちが強くなる。
はっきり言えば、私は医者でありながら、医療に過度に依存したり、大きな期待をするのはばかげていると思っている。より良い医療の恩恵を受けることだけでなく、医療を避けることも重要である。そのバランスをとって生きていかないと、定年後の人生を、あるいは長生きによって得た多くの時間を、台無しにしてしまうかもしれない。そのためには、医療を上手に避け、さらにその先に待つ、動けなくなることを受け入れ、死を避けないで生きることを考えなくてはいけない。

キム・スヒョン

 
人は幸福になるために生まれたような、
現実離れした存在ではない。
人間の原始的な感情は、
喜び、怒り、嫌悪、恐怖、悲しみ、驚きの6つ。
人間が幸福になるために地球に誕生したのなら、
どうして肯定的な感情がたったひとつしかないのだろう?
つまり人生の目的が幸福にあるという考え自体が
大きな錯覚だといえる。

**

イ・セドル vs AlphaGo
アナログ時計 vs 電子時計
手紙 vs メール
LPレコード vs MP3
私たちは完璧なものに憧れ、
完璧でないものを愛する。

**

私たちは自分なりの答えを持つ権利がある。
それは誤答ではなく、各自にとっての正解だ。

痛み

小さなことを悲しむより
今日に感謝する

君を信じる
僕を信じる

痛みより
心地よさを

そして ぐっすり眠る
朝まで眠る

君にも 僕にも
きっと 朝が来る

ことほぐ

健康を追い求めるのは 不健康だから
健康なら 健康を追い求めたりはしない
薬を飲むのは 不安だから
不安でなければ 薬を飲んだりはしない

手に入らないものを追い求め
手に入らないと言って 不幸を感じたり
ありえない未来を思い描き
思い通りにならないと言って 不安を感じる

医者に言われたから薬を飲むとか
他人に見られているから規則を守るとか
人のせいにしてばかりにしていると
自分がどこかに行ってしまう

自分で考え 感謝して
ありのままを受け入れる
そうすれば
不安はなくなり 幸せになる

なにも追い求めたりせず
今日という日に満ち足りた思いを持ち
君に ことほぐ
君と ことほぐ

Petr Skrabanek

The pursuit of health is a symptom of unhealth. When this pursuit is no longer a personal yearning but part of state ideology, healthism for short, it becomes a symptom of political sickness.

尾藤誠司

「死」は、すべての人にやってくるにもかかわらず、厄災として現代社会においては取り扱われています。そして、「死」に向かうプロセス(かどうかは疑わしいのですが)としての「病気」「老い」「ボケること」「寝たきり」は、「死=厄災」のイメージと直結して人々の認識に植わっていきます。それは、「万人が避けようとする意志を持つ義務がある」かのように認識されているのが現代社会です。仏教でいう「生病老死」は、もともと「現生において避けることができない経験」と位置付けられていますが、その4つの中で「生」のみを切り取って「享受すべき素晴らしいもの」「前向きに上り続けるべきもの」とし、「病老死」を「避けられないが、“生”を豊かにするために避ける努力をすべきもの」と位置付けて、人々の意識と感情を誘導するビジネスが「医療」です。

名郷直樹

多くの患者と日々接する毎日である。その一人ひとりの患者を、病名ではなく、別の角度で書き直せば、もともと元気であったり、放っておいても勝手によくなったり、薬を飲んでも飲まなくても日々の生活に大きな変わりがながったり、一方で良くなる可能性が小さかったり、どうやっても死んでしまう、という人たちである。私が何か医療を提供すれば良くなる、という人たちは少ない。
ワクチンによる予防接種の効果は社会全体としては大きいが、個々のレベルではもともと元気な人が元気で居続けるだけのことだ。かぜを疑う患者の診療も、かぜに似た重症の病気を見逃さないようにするという点では大きな仕事だが、大部分は医療機関に来る必要もない人である。
高血圧や高コレステロール、糖尿病の患者も大部分は元気である。もちろんその治療により、将来の合併症が幾分少なくなっているという面はある。しかし、これも健診や予防接種と同様、元気な人が元気なままということだ。今の時点で元気な人に、放っておくと病気になってしまいますよと、定かではない未来の不幸の可能性を強調して、脅かしをかけているだけかもしれない。
 

岩波明

新規のイノベーションを求めるには、政府主導で「正解」を描くのは無意味である。既存企業や政府が描けない、クリエイティブな発想によるアイデアが求められているのであり、それは規制の価値観、企業の利益とはバッティングすることも少なからず起こるし、既存のシステムや産業を破壊してしまうことも起こりうる。

Shane Raymond (Deepfake)

“Do you want to see yourself acting in a movie or on TV?” said the description for one app on online stores, offering users the chance to create AI-generated synthetic media, also known as deepfakes.
“Do you want to see your best friend, colleague, or boss dancing?” it added. “Have you ever wondered how would you look if your face swapped with your friend’s or a celebrity’s?”
The same app was advertised differently on dozens of adult sites: “Make deepfake porn in a sec,” the ads said. “Deepfake anyone.”
How increasingly sophisticated technology is applied is one of the complexities facing synthetic media software, where machine learning is used to digitally model faces from images and then swap them into films as seamlessly as possible.
It’s now advanced enough that general viewers would struggle to distinguish many fake videos from reality, the experts said, and has proliferated to the extent that it’s available to almost anyone who has a smartphone, with no specialism needed.

accenture (DX)

Upon the 2021 China Enterprises Digital Transformation Index Report, the digitalization of all industries has increased steadily in the past four years, with retail and logistics being the most prominent. From a vertical view, as digitalization penetrates across industries, following a significant increase of 5% over the previous year, the proportion of “Champions” with remarkable transformation achievements has reached 16%. The report also reveals that, the digital maturity gap between Champions and the others has been translated into bigger performance advantage, the revenue growth rate gap between the two has been widened from 1.4 times to 3.7 times.

村澤賢一(IoT)

あらゆるものがインターネットにつながるIoTという技術が、これまでデータとして蓄積することのなかったものを集めて分析/解析して、これまでに存在しなかった新しい枠組みやプラットフォームを生み出せるようになった。
たとえば、ゼロカーボンという『石油からの脱却』や、『移動』というものの概念を進化させていく MaaS (Mobility as a Service) や CASE (Connected, Autonomous, Shared, Electric) の社会実装が近づいてきているのも、人の活動が常に生み出し続けている『データ』という、いわば『人間の影』が、しっかりと社会を動かしていくエンジンになってきているからと言える。

Daimler

CASE – Intuitive Mobility
Connected, Autonomous, Shared, Electric: Each of these has the power to turn our entire industry upside down. But the true revolution is in combining them in a comprehensive, seamless package.

김고은

 

Women are beautiful just by existing.

I think there’s a beauty to every age that’s so clear. You get a rock and then cut it again and again to make it a shiny jewel, and I think the process women go through as they age is so beautiful.

マシュー・サイド

認知的多様性は、数百年前まではそれほど重要視されていなかった。・・・たとえば月の軌道は計算で正確に予測できる。それができる物理学者は、チームに違う意見を聞いて助けてもらう必要はない。自分自身で正解を弾き出せる。異なる意見は間違いであり、余計なものでしかない。しかし、計算では解決できない難題になると話が違う。その場合は同じ考え方の人々の集団より、多様な視点を持つ集団のほうが大いに――たいていは圧倒的に――有利だ。
しかもこの原理は人間だけに当てはまるものではない。・・・コンピューターにも応用できる。事実、今日の人工知能に用いられているのはもはや単一のアルゴリズムではない。「考え方」の異なる複数の多様なアルゴリズムが組み合わされて、進化に大きく貢献している。

South China Morning Post

  • Regulators have not released a list of approved new video game titles since the end of July, marking the longest suspension since a nine-month hiatus in 2018
  • As a result, about 14,000 small studios and gaming-related firms in China went out of business over the past several months

Jason Bloomberg (IoT)

Security: Today, the most common IoT sensor is the lowly RFID tag, found in everything from store merchandise to warehouse equipment to passports to that “security” (ahem) badge that gets you into your office at night. And what kind of security does that tag sport? Nada. Nothing. Zilch. And you don’t even have to touch the thing to hack it. Simply being in the general vicinity is good enough. Not like your passport is ever in the general vicinity of lowlife like you find in passport lines at airports.
Be afraid. Be very afraid.
Privacy: Even if you can somehow secure that baby monitor and keep the perv down the street from spying on your little bubby boo, there’s still the problem that a lot of these IoT devices are supposed to spy on you. Why do you think there are so many buckets of cash pouring into the IoT hope-to-be-a-market? The Big Corporations don’t expect to make a big profit on the devices themselves, oh no. News flash: the Big Money in IoT is in Big Data. As in, Big Data about everything those sensors are learning about you and your nasty habits that you hide from your neighbors.
Digital Fatigue: Now along comes the IoT, promising to connect the Internet to our eyeglasses and our wristwatches and our thermostats and our appliances and our streetlights and on and on. Can’t we just download a big-ass OFF switch so we can hear ourselves freakin’ THINK for once? Please?

パントー・フランチェスコ

社会の所属感、つまり “社会の一員であり続ける” “よそ様に迷惑をかけない” といったことに強いエネルギーを日本人は使っているんだなと感じました。“社会的使命” という言葉が心理学にはありますが、他者や社会から認められない自分のあり方は『恥』『外れている』と思ってしまう。他者から認められたいという“他者承認”欲求が満たされないと、自分が幸せであることを実感できないのだと思います

悪が消えていく

世の中から悪が消えていく
必要のなくなったマフィアが消え
政治家が代わりを担い
必要のなくなった暴力団が消え
役人が代わりを担う

世界中から悪が消えていく
IoT の端末が世界を覆い
犯罪者はあっという間に捕まる
誘拐犯や殺人犯だけでなく
脱北者も難民も あっという間に捕まる

貨幣には良貨も悪貨もなかったのに
デジタル貨幣が使われるようになって
ブロックチェーンが悪貨を見つけ
テロリストやドラッグディーラーから
すべての儲けを奪ってしまう

社会を明るくするために
社会の暗部をしらみ潰しにし
ゲーム依存症をなくすために
ゲームの販売を規制する
国家が牙を剥いても 誰も何も言わない

ギャンブルはいけないことだからと
競馬で勝った人から税金をむしり取り
風俗はいけないことだからと
ソープに通った人から職を奪う
悪が消えた街に あかりは灯らない

安心安全を追求し
安らかな毎日を願えば
良い社会になるはずと
でも 建前が本音に勝ってしまえば
人は壊れてしまう

悪が消えるのが皆の願いだった
でも実際に悪が消えてしまったら
残るのは国家に都合の良い人ばかり
ダメな人は どこに行ったのか
壊れてしまった人は どこに消えたのか

悪のないところに 冷たい風が吹く
僕が悪だとは思わないけれど
正しいとは絶対に言えない
悪いことをしてもいい場所で
君と暮らしたい

デジタル通貨

現金通貨、すなわち紙幣や硬貨は、景気が良かろうが悪かろうが、あるいはインフレだろうがデフレだろうが、常に無利子(ゼロ金利)で流通する不思議な存在だ。 しばしば「名目金利はマイナスにはならない」ということが言われるが、この考え方の最大の根拠は、「常に無利子」である現金通貨の存在にある。
日本銀行など主要中央銀行が、中央銀行デジタル通貨(CBDC: Central Bank Digital Currency)の導入に向け動き出している。将来、CBDC が浸透することになれば、これまで当たり前に無利子(ゼロ金利)で流通してきた現金通貨に対して、マイナス金利を付けることが技術的に可能になる。そのような世界では、「名目金利はマイナスにはならない」という「名目金利の非負制約」は意味を失い、金融政策の可動領域も拡がり得ることになる。

デジタル人民元(ブロックチェーン)

中国国内のデジタル人民元に関する議論を見ていて気になるのが、その強みとして強調される「操作可能な匿名性(可控匿名性)」という概念だ。
デジタル人民元では、その気になればお金の流れを完璧に追跡できるが、個人のプライバシーに配慮して少額の場合は匿名性を確保する――という考え方がとられている。つまり、通貨としての匿名性を確保するかどうかは、状況に応じて当局の判断に任されている。「操作可能な匿名性」とはそういう意味だ。
これは通貨というものに対する国家のコントロール力を大きく強めることになる。
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現在の中国という国の「統治のしくみ」を考えると、このデジタル人民元導入は、ひとつの大きな流れの中にあると考えるのが自然だ。それはやや極端な言い方をすれば「国内で発生しているすべてのことを、為政者が瞬時に知り、迅速に手段を講じて、政治的安定を守ること」が何事にも優先するという文脈である。
全国に張り巡らされた数億台の監視カメラ網とそれに連動した顔認識のシステム、そこに紐付けられた全国民の個人情報、「中国版GPS」とも呼ばれる独自の衛星測位システム「北斗」を活用した精度の高い行動管理は、まさに驚くべきものだ。ある日、中国某都市の空港に降り立ったら、その瞬間に自分の来訪を知るはずがない現地の友人から「着いたみたいですね」と連絡が入った――といった類の「怪談」は枚挙にいとまがない。
中国社会では、自分の行動や履歴、信用情報といったものは、少なくとも公的機関の間ではほとんど秘匿できる可能性がないことが、半ば常識である。国民はそのことを前提に、ほとんど意に介さずに日々、行動している。そう言って過言ではない社会である。
そこにデジタル人民元の導入によって、「お金の流れ」も加わろうとしている。極論すれば「国内のお金の動きを統治者がすべて把握し、コントロールする時代」が来ようとしているのかもしれない。中国政府はそんなことをするとは言っていないし、先にも述べたように、すぐに何かが大きく変わるものでもないだろう。
しかし、政府が社会を管理する、より強力な武器を手に入れることは確かだ。

Oscar Wilde

“It is only the sacred things that are worth touching, Dorian,” said Lord Henry, with a strange touch of pathos in his voice. “But why should you be annoyed? I suppose she will belong to you some day. When one is in love, one always begins by deceiving one’s self, and one always ends by deceiving others. That is what the world calls a romance. You know her, at any rate, I suppose?”

Kendra Cherry (Toxic Positivity)

Toxic positivity is the belief that no matter how dire or difficult a situation is, people should maintain a positive mindset. It’s a “good vibes only” approach to life. And while there are benefits to being an optimist and engaging in positive thinking, toxic positivity instead rejects difficult emotions in favor of a cheerful, often falsely positive, facade.
We all know that having a positive outlook on life is good for your mental well-being. The problem is that life isn’t always positive. We all deal with painful emotions and experiences. Those emotions, while often unpleasant, are important and need to be felt and dealt with openly and honestly.
Toxic positivity takes positive thinking to an overgeneralized extreme. This attitude doesn’t just stress the importance of optimism, it minimizes and denies any trace of human emotions that aren’t strictly happy or positive.

私説 近現代日本文学作家人名辞典

今ではもう読む人いないだろうね、
というか今読んでも仕方ないか?
二葉亭四迷、国木田独歩、幸田露伴
そんな作家いたよなあ 田山花袋、岩野泡鳴、徳田秋声、正宗白鳥、
有島武郎、里見淳、久保田万太郎、横光利一
今ではもう誰も読まないだろうね 菊池寛
今彼の小説を読む人がどれだけいるだろうか? 滝井幸作、牧野真一、尾崎一雄、葉山嘉樹
読みたいとは思わない 志賀直哉、武者小路実篤
知らないだろうなあ 永井龍夫、舟橋聖一
知らないよなあ 石川淳、獅子文六、丹羽文雄、石川達三、
高見順、伊東整、林房雄、島木健作

National Geographic

The Anthropocene Epoch is an unofficial unit of geologic time, used to describe the most recent period in Earth’s history when human activity started to have a significant impact on the planet’s climate and ecosystems.

終わり

どんなものにも 始まりがあり 終わりがあるという
宇宙にビッグバンという始まりがあるのならば 宇宙の終わりもきっとある
そんなふうにして 宇宙の終わりのことを考える
 偽の真空から真の真空に移る時に
 莫大なエネルギーが放出され
 偽の真空は崩壊し
 宇宙は終わる

宇宙が終わるなら 地球も終わる
宇宙が終わるよりも ずっと前に終わるのか もしかしたら宇宙と一緒に終わるのか
そんなことを想像しながら 地球の終わりのことを考える
 偽のマグマから真のマグマに移る時に
 莫大なエネルギーが放出され
 偽のマグマは崩壊し
 地球は終わる

地球が終わるなら 人間も終わる
人間という不思議な存在にも やっかいな感情というものにも 終わりが必ずやって来る
そんなふうに思いを巡らしながら 人間の終わりのことを考える
 偽りの感情から本当の感情に変わる時に
 感情は心のなかから流れ出し
 偽りの感情は消え
 人間は終わる

ありもしない頭脳でもって わかるはずのないことを
ちょっと深く考えてみる
 真の真空のなかに 私の知る宇宙がないように
 真のマグマのなかに 私の知る地球はなく
 本当の感情のなかに 私の知る人間はいない

そうだ
 私の知る宇宙だけが すべてではないように
 そして 私の知る地球だけが すべてではないように
 私の知る人間が すべてではなく
 偽りも真実も 確かなものではない

確かなのは 始まりがあれば 終わりがあるということ
そして すべてのものに終わりがあるということ
終わりがあるから愛おしく 終わりがあるから美しく
終わりがあるから輝いている

煩悩

欲が満たされたら苦しまなくて済むのかという問いに対して、仏教では、そんなことはないと考えられています。この考え方を有無同然と言います。欲しいものが手に入っても人間は幸せになれないという考え方です。
お金や美しさ、権力を手に入れても幸せになれるわけではありません。つまり自分の外の環境を変えても幸せにはなれないのです。
そのことから、仏教では幸せになれない原因は自分の外にあるのではなく、自分の内側にあると教えられます。自分の内側にあり自分自身を苦しめる心を、仏教では煩悩と呼びます。

旅券法

昭和二十六年法律第二百六十七号
   旅券法

 (外国滞在の届出)
第十六条 旅券の名義人で外国に住所又は居所を定めて三月以上滞在するものは、外務省令で定めるところにより、当該地域に係る領事館の領事官に届け出なければならない。

Qualcomm

The Internet of Things (IoT) is connecting people, places, and devices at a rapid pace. With the surge of connected devices comes the demand and necessity to implement security features for IoT devices. Qualcomm Technologies has a long heritage of providing mobile security solutions. Today, our security solutions are found in billions of commercial devices around the world, utilizing our proven mobile solutions for consumer and industrial IoT applications.

BBC (International Memorial)

Russia’s Supreme Court has ordered the closure of International Memorial, one of Russia’s oldest human rights groups.
Memorial worked to recover the memory of the millions of innocent people executed, imprisoned or persecuted in the Soviet era.
Formally it has been “liquidated” for failing to mark a number of social media posts with its official status as a “foreign agent”.
That designation was given in 2016 for receiving funding from abroad.
But in court, the prosecutor labelled Memorial a “public threat”, accusing the group of being in the pay of the West to focus attention on Soviet crimes instead of highlighting a “glorious past”.
Founded in 1989, Memorial became a symbol of a country opening up to the world – and to itself – as Russia began examining the darkest chapters of its past. Its closure is a stark symbol of how the country has turned back in on itself under President Vladimir Putin, rejecting criticism – even of history – as a hostile act.

電通総研、同志社大学(価値観)

調査(「世界価値観調査」の日本の調査)によると、2010年に実施した前回調査から9年間で大きく変化したのが「仕事」や「働く」ことの意識。「働くことがあまり大切でなくなる」ことを「良いこと」「気にしない」とする答えが倍増(合計値で2010年21.1%→2019年42.6%)し、仕事や働くことに対する日本人の意識が顕著に変化した。これと連動するように「人生を自由に動かせる」と感じる人も前回調査に比べて増加(2010年50.0%→2019年58.4%)し、特に若年層ほど高い自由度を感じている傾向が顕著となった。
ジェンダー意識についても「男性の方が経営幹部や政治の指導者として適している」という項目について大半が「反対」と回答(経営幹部2010年42.7%→2019年63.6%、政治の指導者2010年37.3%→2019年54.4%)。これも調査開始以降初めての結果だった。

徳永雄一郎(疲労社会)

  1 新聞をあまり読まない、見出しに目を通すぐらいになった
  2 テレビを見なくなった、見ても笑わない
  3 食欲が低下して、好物に箸をつけない
  4 休日の外出を嫌がるようになった
  5 家でもくつろげず、落ち着かない
  6 家族との些細なやり取りにイライラする
  7 ちょっと動いただけで疲れたと言う
  8 起床時間が遅くなってきた
  9 朝の身支度にも時間をかけない……
以上のポイントに多く当てはまる場合、前うつ状態=脳疲労にあるかもしれません。約1000万人の勤労者が陥っているともいわれる脳疲労。長時間の労働、職場での人間関係からストレスをためこみ、判断力、集中力が低下してしまいます。肉体疲労とちがって、なかなか疲れを実感できないうちに、気づいたら症状は悪化し、うつ病に至るというケースはじつに多くあります。

北野武(身分社会)

大学なんか行かなくても就職すればいいのにな。実力主義にすればいいのに。募集に大卒いくらとか書いてあって高卒は低いのがおかしい。その人の実力なんだから。もらえるやつはもらえる。ダメな奴はいくら良い大学を出たってダメなの。

ハッピーキャンパス(身分社会)

学歴評価
①世間に蔓延している漠然とした社会的評価
②社会階層をベースとしたブランドイメージ
③知識や技術の水準を大雑把に知る判定材料
④可能性を知り配属を決めるための判断材料
⑤学習歴や訓練可能性を推定するための評価

山中邦久(Ability Society)

従来の固定化された「身分社会・ステータスソシエティ(Status Society)」に対してこれからは実際に「何ができるか?」という「能力社会・アビリティソシエティ(Ability Society)」の時代だと聞かされてきた。確かに日本は明治までの厳しい身分制度からは解放されたが、中国、韓国に似て科挙の受験地獄以来、「18歳の春」で人生が決まってしまうような単線型社会であるところがあって、一度弁護士や医者になると身分が安定、あるいはいい大学を出て大企業や官僚になれば地位が守られるという面では緩やかな「身分社会」といえるだろう。

宍戸常寿(Big Data)

企業や政府が集めるデータの中には、個人に関するものが多く含まれます。そして、氏名などの項目を一つ一つのデータから削除しても、加工されたデータを大量に集め、別の企業のデータと一緒に分析すれば、個人を特定したり、その人の行動や思想を明らかにできたりする場合もあります。
さらに、個人データの漏洩や、本来の目的とは違う使い方によって、プライバシーが侵害されるおそれもあります。たとえ公衆衛生という立派な名目のためでも、深く考えずに、そうした濫用を可能にするシステムを作ってしまうと、私たちがいつも監視されて自由な行動ができなくなってしまう危険があり、さらには行動が制限されていることに気づかなくなる可能性すら、指摘されています。

久留米工業大学(AI)

ミスを犯した時、普通は必ず責任を負う人がいます。しかしそのミスが人工知能によるものだったとしたら誰が責任を負うべきなのでしょうか。機械や人工知能は人間よりもミスが少ないと考えられていますが、それでも絶対にミスをしないわけではありません。
例えば自動運転の車が交通事故を起こした例を考えてみます。従来通りであれば交通事故は起こした人の責任。一方的な追突であれば、その責任のすべてを運転手が負うことになります。しかし乗っていた車が人工知能によって制御されていた場合であれば、事故を起こしてしまう人工知能を作ったメーカーにも責任があると考えられるはずです。仮に自動車メーカーと運転手の両方が責任を負うとして、それぞれどれくらいの割合で責任があるかも考えなければいけません。
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人工知能が人類の能力を超えてしまうと、今度は人工知能の判断が本当に正しいのか分からなくなってしまいます。
簡単なプログラムであればバグがあっても人間がそれを見つけ、正しく動作するよう修正できます。しかしあまりに成長した人工知能に対してはバグがバグと分かりません。例えば将来的に刑事事件のサポートをする人工知能が登場したとして、その人工知能が無実の人に容疑をかけてしまったとしたら?「よく分からないけど人工知能が犯人だと言っているから犯人なんだろう」と考えるのは危険です。
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いくら高性能な人工知能があっても、真に実力を発揮するためには判断の元となる大量のデータが必要です。実際、Webサイトに掲載される広告やYouTubeのおすすめ動画などはすでに人工知能の力を借りています。ユーザーがこれまでに見たサイトや検索履歴といったデータがなくては適切な広告やおすすめ動画は表示できません。
一見便利な機能ではありますが、これはユーザーの個人情報が企業に抜き取られているとも考えられます。
企業がどの程度までユーザー個人の情報を集めていいのか、どのように集めた個人情報を管理すればいいのかという点については今まさに問題視されている課題の一つです。

境野哲(IoT)

IoT は,モノや人や環境の安全管理や最適化に役立つ一方,それが悪用されたり管理が不十分だったりすると重大な社会問題を引き起こす可能性がある。
悪用される例としては,①盗撮盗聴(隠しカメラ映像を拡散しプライバシーを侵す等),②通信妨害(多数の機器から大量データを一斉送信し回線をパンクさせる等),③偽情報配信(偽造データを送信して社会を混乱させる等),④情報搾取(無線を傍受し機密情報を盗む等),⑤事故誘導(無人飛行機に偽の誘導信号を送って墜落させる等),⑥テロ(自律運転カーを遠隔操作してテロを引き起こす等),⑦サイバー攻撃(通信機器に不正なソフトを入れ動作不能にする等)などが想定される。
管理不十分による事故の例としては,①ハードウェア故障(センサーが壊れて誤ったデータが集計される等),②ソフトウェア不良(長期連続使用すると停止する等),③設定ミス(送信先を間違えて設定しデータを誤送信・紛失する等),④運用ミス(常時監視中の回線を誤って切断する等),⑤通信の渋滞(映像を送るカメラが多数設置されモバイル回線がパンクする等),⑥盗難・紛失(通信機器が盗まれて行方不明になる等),⑦互換性の欠如(独自仕様システムが乱立し相互接続不能になる等)などが考えられる。
広い分野で使われる IoT システムが,こうしたリスクを考慮せずに作られ運用されると,人権が侵害されたり,社会が誤った情報に振り回されたり,仕事や生活に必要な通信が途切れたり,犯罪に巻き込まれたりする事件や事故が頻発し,安心・安全が脅かされる。特にサイバー攻撃については厳重な警戒が必要で,政府も IoT セキュリティガイドラインを策定し対策を呼びかけている。

LINE(SNS)

メールではなく「LINE」を使う理由は?
 第1位 操作が簡単、早い
 第2位 気軽に使える
 第3位 履歴が見やすい
 第4位 スタンプ
 第5位 大勢でやり取りできる
 第6位 既読機能が便利
 第7位 皆が使っているから
 第8位 無料だから

Byung-Chul Han (Transparency Society)

Transparent language is a formal, indeed, a purely machinic, operational language that harbors no ambivalence. Wilhelm von Humboldt already pointed to the fundamental intransparency that inhabits human language:

Nobody means by a word precisely and exactly what his neighbour does, and the difference, be it ever so small, vibrates, like a ripple in water, throughout the entire language. Thus all understanding is always at the same time a not-understanding, all concurrence in thought and feeling at the same time a divergence.

A world consisting only of information, where communication meant circulation without interference, would amount to a machine. The society of positivity is dominated by the “transparency and obscenity of information in a universe emptied of event.” Compulsion for transparency flattens out the human being itself, making it a functional element within a system. Therein lies the violence of transparency.

Frank Martela (Finnish Happiness)

  1. Mind your blood sugar
  2. Invest in effective resting
  3. Train your mind by tackling challenges of appropriate size
  4. Do or do not, there is no try
  5. Forgive yourself to learn from your mistakes
  6. Don’t fight-or-flee, instead pause-and-plan
  7. You get what you measure
  8. Small steps, big rewards
  9. Decide on clear limits
  10. Use the 20-Second Rule
  11. Equip your willpower with the latest technological weapons
  12. A shared goal is a stronger goal

最大多数の最大幸福

便利だ
役に立つ
ということで新しいファンクションが与えられる
新しいファンクションは誰のためのもの
どこにいた 何をした が 
一目でみることができる

最大多数の最大幸福
最大多数に私は入っていない 
君も入っていない
みんなの幸福は私の幸福ではない 
君の幸福でもない

Daniel Castro and Alan Mcquinn (IoT)

 
Internet of Things
The Internet of Things refers to an interconnected environment where all manner of objects are embedded with sensors and transmitters that enable a digital presence and the ability to communicate with other objects and people. The potential for this trend is huge: the number of “things” connected to the Internet is expected to rise to 50 billion by 2020, and to include a vast number of devices from connected cars to intelligent light bulbs and smart trash cans. But since 2009, when the number of connected devices surpassed the number of people, a growing number of privacy fundamentalists have begun talking about this technology. The Internet of Things is in the Rising Panic stage, where the public has begun to express privacy concerns about the Internet of Things without fully understanding its benefits.
This stage, as previously discussed, is punctuated by privacy advocates crying wolf, hyperbolic media stories, and policymakers perpetuating needless alarm. This has led the Federal Trade Commission (FTC) to issue a report focusing more on the privacy risks than on the benefits of connected devices. As the technology continues to weave its way into society, people will likely become less concerned about the privacy implications and more comfortable with the technology.

Samuel Warren and Louis Brandies (Privacy)

“Recent inventions and business methods call attention to the next step which must be taken for the protection of the person, and for securing to the individual what Judge Cooley calls the right “to be let alone” Instantaneous photographs and newspaper enterprise have invaded the sacred precincts of private and domestic life; and numerous mechanical devices threaten to make good the prediction that “what is whispered in the closet shall be proclaimed from the house-tops.” For years there has been a feeling that the law must afford some remedy for the unauthorized circulation of portraits of private persons; and the evil of invasion of privacy by the newspapers, long keenly felt, has been but recently discussed by an able writer. The alleged facts of a somewhat notorious case brought before an inferior tribunal in New York a few months ago, directly involved the consideration of the right of circulating portraits; and the question whether our law will recognize and protect the right to privacy in this and in other respects must soon come before our courts for consideration.”

Louis Brandeis (Privacy)


Recent inventions and business methods call attention to the next step which must be taken for the protection of the person, and for securing to the individualthe right ‘to be let alone’ … Numerous mechanical devices threaten to make good the prediction that ‘what is whispered in the closet shall be proclaimed from the house-tops.’

 

 

Left: Louis Brandeis looks out his office window, circa 1890

Matt Williams (Privacy)

Every year that passes, we encounter new, frightening ways in which our privacy is intruded upon. Terms of Service for virtually any transaction, purchase, or online membership have become an inscrutable rats’ nest meant to overwhelm the average citizen to the point of ceding their rights without even knowing to what degree they have done so. Facebook and Instagram are probably, collectively, the largest photo album in the history of the medium. There have long been concerns, some well-founded, that the images we are sharing online will show up in an advertisement, or as part of some corporation’s “content.”
Even as recently as last year, the social media giant began updating its rights management systems, working with certain, undisclosed partners to grant them the power to claim ownership of their images and dictate when and where those images show up across the platform. How will this impact you in the future? This remains unclear.
What is undeniable, however, is the shift to accessible photography — pioneered by Eastman Kodak and brought to new heights over a century ago with their cheap little Brownie — started a conversation in the country that has since spilled into every aspect of public life.

Kevin Kelly (Search Engine, Big Data)

There’s a dawning sense that extremely large databases of information, starting in the petabyte level, could change how we learn things. The traditional way of doing science entails constructing a hypothesis to match observed data or to solicit new data. Here’s a bunch of observations; what theory explains the data sufficiently so that we can predict the next observation?
It may turn out that tremendously large volumes of data are sufficient to skip the theory part in order to make a predicted observation. Google was one of the first to notice this. For instance, take Google’s spell checker. When you misspell a word when googling, Google suggests the proper spelling. How does it know this? How does it predict the correctly spelled word? It is not because it has a theory of good spelling, or has mastered spelling rules. In fact Google knows nothing about spelling rules at all.
Instead Google operates a very large dataset of observations which show that for any given spelling of a word, x number of people say “yes” when asked if they meant to spell word “y.” Google’s spelling engine consists entirely of these datapoints, rather than any notion of what correct English spelling is. That is why the same system can correct spelling in any language.

Gameplay Limited (People vs Tech)

By placing an order on April 1, purchasers granted to Gamestation a non-transferable, perpetual option “to claim, for now and forever more, your immortal soul”. Such purchasers agreed to surrender said soul within 5 business days of written notification by Gamestation “or one of its authorised minions”; and while such notice could be delivered by way of notice through “6 (six) foot high letters of fire”, purchasers agreed that Gamestation had no liability for damages caused by that act. At the end of the paragraph, purchasers were told that they could click on a link to nullify the provision (and, upon doing so, were rewarded for their vigilance with a voucher code that had a value of £5.00).

Chris Anderson (Search Engine, Big Data)

This is a world where massive amounts of data and applied mathematics replace every other tool that might be brought to bear. Out with every theory of human behavior, from linguistics to sociology. Forget taxonomy, ontology, and psychology. Who knows why people do what they do? The point is they do it, and we can track and measure it with unprecedented fidelity. With enough data, the numbers speak for themselves.
The big target here isn’t advertising, though. It’s science. The scientific method is built around testable hypotheses. These models, for the most part, are systems visualized in the minds of scientists. The models are then tested, and experiments confirm or falsify theoretical models of how the world works. This is the way science has worked for hundreds of years.
Scientists are trained to recognize that correlation is not causation, that no conclusions should be drawn simply on the basis of correlation between X and Y (it could just be a coincidence). Instead, you must understand the underlying mechanisms that connect the two. Once you have a model, you can connect the data sets with confidence. Data without a model is just noise.
But faced with massive data, this approach to science — hypothesize, model, test — is becoming obsolete. Consider physics: Newtonian models were crude approximations of the truth (wrong at the atomic level, but still useful). A hundred years ago, statistically based quantum mechanics offered a better picture — but quantum mechanics is yet another model, and as such it, too, is flawed, no doubt a caricature of a more complex underlying reality. The reason physics has drifted into theoretical speculation about n-dimensional grand unified models over the past few decades (the “beautiful story” phase of a discipline starved of data) is that we don’t know how to run the experiments that would falsify the hypotheses — the energies are too high, the accelerators too expensive, and so on.
Now biology is heading in the same direction. The models we were taught in school about “dominant” and “recessive” genes steering a strictly Mendelian process have turned out to be an even greater simplification of reality than Newton’s laws. The discovery of gene-protein interactions and other aspects of epigenetics has challenged the view of DNA as destiny and even introduced evidence that environment can influence inheritable traits, something once considered a genetic impossibility.
In short, the more we learn about biology, the further we find ourselves from a model that can explain it.
There is now a better way. Petabytes allow us to say: “Correlation is enough.” We can stop looking for models. We can analyze the data without hypotheses about what it might show. We can throw the numbers into the biggest computing clusters the world has ever seen and let statistical algorithms find patterns where science cannot.

Bernard Crick (People vs Tech)

Democracy: stored up in heaven; but unhappily has not yet been communicated to us.

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Plato, of course, detested democracy. To him it was the rule of doxa over philosophia, of opinion over knowledge. The Greek for rule was kratos, and demos was ‘the people’, but many other ancient (and modern) writers gave it a pejorative sense, simply the majority as the mob – a powerful, selfish, fickle, and inconsistent beast. His pupil Aristotle took a more tempered view in his book The Politics, as we will see. While democracy was for him a necessary condition for good government, it was far from a sufficient condition. If we are talking of justice and of good government then we are talking of a complexity of different concepts, values, and practices, and a complexity that never remains the same.

ジェイミー・バートレット(People vs Tech)

AIとロボット技術が結合したスマートマシンの興隆で、人間の倫理的判断能力が矮小化され、前近代的な部族政治がふたたび姿を現すのだろうか。それとも休息を必要とする人間労働が、超効率的なロボットに置き換えられることで大量失業が生じるのか。
どちらにせよ、民主主義はあらゆる面で脅威にさらされ、すでにおなじみとなった脅威も存在する。見慣れない姿をまとっていても、怒りの政治、失業問題、市民の無関心はとりたてて真新しい問題というわけではない。しかし、まったく見たこともない脅威がこれから現れてくる。
スマートマシンが人間の意思決定に置きかわり、私たちには完全に理解できそうにない手段による政治的選択に変貌する。不可視のアルゴリズムが、目には見えない権力や不正の源泉を新たに生み出していく。世界がますます結びついていくにしたがって、少数の悪党でも大規模なダメージや危害を引き起こすことが容易になるはずだし、時には司直の及ぶ範疇を超えてしまうケースも少なくないだろう。こうした問題にどう対処すればいいのか、私たちにはその手がかりさえない。

Jamie Bartlett (People vs Tech)

Digital communication is changing the very nature of how we engage with political ideas and how we understand ourselves as political actors.
Just as Netflix and YouTube replaced traditional mass-audience television with an increasingly personalised choice, so total connection and information overload offers up an infinite array of possible political options. The result is a fragmentation of singular, stable identities – like membership of a political party – and its replacement by ever-smaller units of like-minded people.
Online, anyone can find any type of community they wish (or invent their own), and with it, thousands of like-minded people with whom they can mobilise. Anyone who is upset can now automatically, sometimes algorithmically, find other people that are similarly upset. Sociologists call this ‘homophily’, political theorists call it ‘identity politics’ and common wisdom says ‘birds of a feather flock together’. I’m calling it re-tribalisation. There is a very natural and well-documented tendency for humans to flock together – but the key thing is that the more possible connections, the greater the opportunities to cluster with ever more refined and precise groups.

ソフトバンク(Blockchain)

エストニアは「デジタル先進国」と呼ばれている。1991年にソビエト連邦から独立した人口130万人強の北ヨーロッパのこの小国は、「e-Estonia(電子国家)」というスローガンを掲げ、官民を問わずITを積極的に活用している。そんなIT先進国エストニアは、世界で最も早くブロックチェーンを行政サービスに導入した国のひとつとして注目を集めている。
現在、エストニアでは納税や投票、結婚や離婚の手続き、土地や法人の登記、パスポートの発行までもがインターネットで完結する。銀行取引や保険はもちろん、医療情報も電子化されている。驚くべきことに、すべての行政サービスのうち99%がインターネットで完結するという。さらには、エストニアを一度も訪れたことのない外国人でもインターネットで「電子居住者」としての登録申請が可能で、この電子居住者の制度が外国人起業家の誘致の鍵となっている。
エストニアの電子政府は「利便性」と「透明性」をポリシーに掲げ、これらの行政手続きの記録にブロックチェーンを活用しており、国そのものがブロックチェーンスタートアップだと言われるほどに力を入れている。まさに近未来国家と言えるだろう。

e-Estonia (AI)

Being the world’s one and only Digital Republic and “E-nation”, Estonia has given an entirely different outlook on what a truly human-centric society entails for digital citizens. Under the government’s flagship program e-Estonia, which has leveraged AI and advanced technologies to take the country full digital, programs such as e-Governance, e-Tax, e-Voting, e-Health and e-Residency have completly digitized and reinvented societal life in the nation. Indeed, 99% of government services are available online––a statistic that has yet to be matched by any other nation. Therefore, AI powered social innovation is the rule rather than the exception in Estonia, it is second nature.

KSI Blockchain

KSI is a blockchain technology designed in Estonia and used globally to ensure networks, systems, and data are free of compromise, all while retaining 100% data privacy.
A blockchain is a distributed public ledger – a database with a set of pre-defined rules for how the ledger is appended by the distributed consensus of the participants in the system. Due to its widely witnessed property, blockchain technology makes it also impossible to change the data already on the blockchain.
With KSI Blockchain deployed in Estonian government networks, history cannot be rewritten by anybody and the authenticity of the electronic data can be mathematically proven. It means that nobody – neither hackers, nor system administrators, nor even the government itself – can manipulate the data and get away with it.

高畑由起夫(People vs Tech)

フォーディズムは労働者自身が中産階級化し、消費を拡大することで、フォードT型車のオーナーになることで、工業生産をさらに拡大する=近代化向上スパイラルを維持するもの。
そうした構図がポスト・フォーデイズムでは一変します。完全なマニュアル世界となり、熟練工さえ必要としない、流動的な非正規雇用者のみを必要とする世界に突入する。つまり、相互に愛もなく、機械の部品のように取り換え可能、いわば記号化された労働者たち。
こうなるとフォーディズム時代、家計維持者であった成人男性の大半が非正規雇用者と化し、若い者の中には親に依存せざるをえない(=パラサイト・シングル化)、さらに親が死ねば、完全なワーキングプアになってしまうというわけです。
それではワーキングプアの方々をセーフティ・ネットで救えばよいのか、といえば、実は、社会全体が変化している。そのセーフティ・ネット自体がフォーディズムを前提しているのですから。

信田さよ子

日本は、いまだに被害者が告訴しなければ加害者を逮捕できません。結果的にDV加害者は野放し、被害者だけが逃げたり、シェルターに入ったりすることになります。本当に不公平な状態のままです。2001年にDV防止法ができてから、多くの被害者支援者たちが加害者への処罰を要求してきましたが、ピタリとも変わらない。
国の公的文書において、「DV加害者プログラム」もしくは「更生プログラム」という文言がない国って、世界で2つしかないんですよ。

  日本と…? …北朝鮮?

そう。

三豊・観音寺市医師会

「高血圧の治療」は原則として一生続けてもらうことになります。
なぜならば、高血圧の薬は治療薬ではなく予防薬だからです。
高血圧の治療の目的は、血圧の値をさげることではなく、動脈硬化によって起こる脳梗塞や心筋梗塞・腎不全などの病気を予防することなのです。
風邪薬のように、風邪が治ったからもう治療はやめるというわけにはいきません。

限界

人間にとっての一瞬が
10分の1秒で
それ以上短い時間には反応できないというのに
人は
10万分の1秒とか
10億分の1秒とか
10兆分の1秒とかを
操る

10万分の1秒単位まで音響調整して
映画シアターで滲みのない音を体感させる
10億分の1秒 つまり1ナノ秒という
光が1フィート進むのにかかる時間で
CPUのレジスタにアクセスする
10兆分の1秒の時間幅の光パルスで
半導体のなかでの現象を測る

人間ができないはずのことを
する

見える空から天気を知った人間が
見えない空からも天気を知る
地球の反対側の天気まで知る

届かないはずの声が
届き
見えないはずの姿が
見える

時も 場所も
手に届くところにはなく
声も 姿も
あるのか ないのか

人間にとっての 今 と ここ が
スクリーンのなかに閉じ込められ
違う時と 違う場所になって 現われる

君が惑わす
僕が惑わされる
僕が惑わす
君が惑わされる

Alanna Nuñez

Getting enough sleep is a crucial part of your overall health and well-being. It can help you regulate your weight, keeps stress in check, sharpens both your memory and mind, and can improve your mood. No question about it — sleep is good for you, and most experts recommend you get at least eight uninterrupted hours per night.
Weirdly enough though, the way we sleep has changed drastically in the past two hundred years. In fact, our ancestors didn’t sleep through the night at all. Some scholars think they instead slept in two distinct shifts. Science of Us points to historian Roger Ekirch who says that patterns from people in early modern Europe and North America that show that humans slept in a “dead” and “morning” shift. This pattern is consistent with communities from many other cultures, including Brazil, Nigeria, and parts of Central America, leading Ekirch to believe that this might have been a universal model of sleep.
What changed? As with everything, it was technology. When artificial lighting became widely available, people began realizing that tasks they had previously been unable to do in the dark were suddenly doable. Consequently, they began shifting their bedtimes later and later. As they did that, the space between the two sleep shifts shrank. Soon enough, it was just easier to sleep in one long shift through the night.
Not all experts agree with Ekirch’s assessment, but if you do subscribe to Ekirch’s school of thought, then take heart the next time you wake up in the middle of the night and can’t fall back asleep. Perhaps you’re just more in touch with your natural rhythms than everyone else.

電波新聞

ロジックデバイスの微細化技術で業界をリードする台湾TSMCは、台南の新工場で今年末までに3ナノメートルのリスク生産を開始、2022年に量産に着手する計画だ。同社によると3ナノメートルは、現行最先端となる5ナノメートルに比べトランジスタ密度が最大70%増加。処理能力は15%向上、または最大30%の低消費電力を実現できる。
既に米アップルと3ナノメートルのプロセス技術を使ったチップ設計の試験を行っており22年下半期にも量産の可能性がある。また、米インテルのサーバー用プロセッサーの製造にもTSMCの3ナノメートル技術が適用される見通しだ。
TSMCは過去5世代にわたって、2年に1世代の割合で微細化を進めてきた。次の2ナノメートルでも本社に近い新竹科学園区に工場を建設、年内に試験用生産ラインを完成させ、24年の量産開始を目指す。
微細化ではTSMC、韓国サムスン電子、米インテルの半導体ビッグスリーがこれまでしのぎを削ってきたが、インテルは10ナノメートルプロセス技術の立ち上げに苦戦。次の7ナノメートル(性能的にはTSMCの5ナノメートルに匹敵)の開発も当初計画から大幅に遅れている。
一方のサムスンも最先端の5ナノメートルの歩留まりが安定せず、量産ではTSMCに後れを取る。また、3ナノメートルではGAA(ゲート・オール・アラウンド)アーキテクチャーの採用を早くから宣言し開発は進むが、量産は23年にずれ込む見通しだ。

おにぎり (id:kyonbokkun)

突然の不幸が起きた時、私たちはただ運が悪かったと受け入れることができずに理由を探そうとします。
「コロナにかかった人は遊び歩いていたにちがいない」
「痴漢にあったのは短いスカートをはいていたせいだ」
不幸の原因を本人のせいにして責め立てることで、自分は安全な場所にいるのだと安心する心理。
不幸にあった人を吊るし上げて被害者を2度苦しめ追い詰める社会。
「死亡予告を受けた者は罪を犯している」という言説を信じ込んでしまう人々。心底それを正義だと信じて悪質な書き込みをするネット民、一度真実になってしまった嘘を否定することの難しさ。
インターネットでの個人の吊るし上げ、監視社会。。。

茨木のり子

真実を見きわめるのに
二十五年という歳月は短かったでしょうか
九十歳のあなたを想定してみる
八十歳のわたしを想定してみる
どちらかがぼけて
どちらかが疲れはて
あるいは二人ともそうなって
わけもわからず憎みあっている姿が
ちらっとよぎる
あるいはまた
ふんわりとした翁と媼になって
もう行きましょう と
互いに首を締めようとして
その力さえなく尻餅なんかついている姿
けれど
歳月だけではないでしょう
たった一日っきりの
稲妻のような真実を
抱きしめて生き抜いている人もいますもの

京都

京都をプロモートするのは
たいていの場合
外の人か
外からやってきて 入り込んだ人だ

京都はいつも
ただの素材でしかない

上品な人がプロモートすれば
京都は上品になり
下品な人がプロモートすれば
京都は下品になる
に憧れた人のための京都は
どこまでも
わびさびに憧れた人のための京都は
どこまでもわびさび

私より年上の人たちがプロモートした京都は
どこか欧米人好みたっだ気がする
いまあるのは
私より年下の人たちがプロモートした京都
中国人好みの京都だ

昔々 中国に似せて作られた街が
千年以上経って 中国人好みの街になる
観光という言葉が 街を変え
いまの人にしかわからない街になる

富裕層

富裕層向けのホテルが 大きく変わっている
富裕層向けの住宅も 大きく変わっている
富裕層が 大きく変わっているからだという

富裕層といわれる人たちが
変わったのではない
その人たちに代わって
別の人たちが富裕層になったのだ

新しい富裕層は
古い富裕層の趣味を好まない
好みは変わり続ける
美も変わり続ける

富裕層の好みが変わったのか
みんなの好みが変わったのか
とにかく
好みは変わり続ける
美も変わり続ける