菅原努

日本人の平均寿命は何千年も前には15、6才であったと考えられる。
17世紀の初めに30才前後だった日本人の平均寿命は、18世紀には30代半ば、19世紀には30代後半の水準に達している。
「人生わずか50年」と言われたが、江戸時代はもとより、明治になってもこれに達するのはなかなかで、第一回生命表(1891~98年調査)では出生時平均余命は男42.8才、女44.3才にすぎなかった。
50才を超えたのは1947年である。この年に調査された第8回生命表で、男50.1才、女54.0才と初めて50才台に乗ったのである。

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