八木雄二

西欧文明が日本に押し寄せてくるようになって100年を超し、戦後の大衆社会化もあって、情報に接することについては、わたしたちは曲がりなりにも不自由のない時代に生きている。多くの出版物やインターネットの情報力は今やすさまじいものになっている。
しかし、どんなに情報が行き交っても、それはそれ、自分個人がなにを知ってなにを理解するかは、自分の能力と努力する時間のかけ算だから、世界の動きと同一歩調を取ることはできない。
いずれにしろ哲学の理解となれば、世界の足並みからいくぶん遠ざかって、自分の頼りない足並みで時間をかけて理解する努力が要求される。

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