民主主義

普通の人は国家という船の操縦法を知らない、だから民主主義は成り立たない。言ったのはプラトン。2350年以上前のことである。普通の人は経済、軍事戦略、外国の事情、法律や倫理といったわかりにくい複雑な問題に精通してはいない。彼らがそういった知識を得たいと思っているわけでもない。殆どの人が、まじめな勉学に必要な努力とか自制とかいったものに、興味を示さない。無知のせいで、外見や不明瞭な会話で騙すような政治家に投票し、 なにが起きているかもわからないために政権の言うままになる。注意深い分析もせず不合理な感情に操られ、冒険的な戦争に突き進み、防ぐことのできる敗戦にいたる。それでもいいのか。そんなことが、2350年以上前に討論されていた。

今の状況はもっと複雑だ。指導者の殆どが異常に忙しい。考える時間すらない。情報は溢れ、どの情報が信頼できるものなのかも定かでない。自然の成り行きとして、あらゆる判断が危ういものになる。いい加減なことを言う人を信じ、もっともらしく聞こえる耳にさわりの良い論理を選ぶ。隣国と仲良くするよりは仲違いするほうが勇ましい。保守はみんな悪にみえる。変化は正しい。本当だろうか。

民主主義はそんなに素晴らしいものではない。そう言うと、ではと言われる。では、民主主義に代わるものはなんなの?代わるものなしに素晴らしくないなんていうものじゃない。

人権なんてキリスト教の考え方の延長でしかない。そう言って何人もの人を怒らせた。感情的になることでもないのに。自由、平和、愛。そんなものも含め、疑問を持ち続けて考えていきたい。

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